阪神・梅野 打力アップへ「新兵器」導入 薄くて滑らない新グリップ好感触

[ 2022年2月19日 05:30 ]

新しいグリップテープを巻いたバットを手にする梅野(SSK社提供)
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 今キャンプのテーマに打力アップを掲げる阪神・梅野が、「新兵器」を導入したことを明かした。アドバイザリースタッフ契約を結ぶSSK社が、ゴルフ用品メーカーのイオミック社と共同開発したバットに巻くグリップテープだ。すでに8、11日の日本ハムとの練習試合でも使用し、好感触を口にした。

 「滑らないし、安心感があって。昨季の半分ぐらいは違うメーカーのヤツを巻いていたけど、今年は(SSK社に)協力してもらって使いたいなと思っていました」

 バットのグリップテープは以前からあったが、テープに厚みがあるとグリップが太くなる感覚があり敬遠する選手もいた。SSK社が、プロゴルファーの松山英樹や渋野日向子も使用するグリップを手がけるイオミック社とタッグを組んだ今回の商品は薄さと滑りにくさを両立。従来の0・8ミリ、0・5ミリに、0・3ミリのモデルも追加され、球界でも昨季からオリックスの吉田正らが愛用している。

 SSK担当者は「滑る感覚があると強く握ろうとしますが、野球は力を抜くことも大事。ボールがバットに当たる瞬間には力が入りますが、それまでの力をゼロにできるよう近づけるため」と開発意図を説明。強く握らずとも抜群の一体感がある仕上がりになった。

 「打席途中でもタイムを取ってスプレーをかける人もいるけど、そういうのが全くないだろうなという安心感と、滑らないことによってパワーは伝わりやすいだろうなと」と梅野。昨季の打率・225、3本塁打、33打点という成績は不本意でしかない。打って正捕手奪回を目指すシーズンの助けとなりそうだ。(山添 晴治)

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