阪神・糸井 自ら志願!紅白戦出る 虎移籍後では最速実戦 レギュラー奪回へ40歳が本気

[ 2022年2月5日 05:30 ]

きょうの紅白戦に出場予定の糸井

 阪神の春季キャンプは、5日から第2クールがスタートする。同クール初日には今キャンプ初実戦となる紅白戦を予定。スタメン奪回を掲げるベテランの糸井嘉男外野手(40)は左翼で出場予定。阪神移籍後では最速の実戦出場だ。大山悠輔内野手(27)と佐藤輝明内野手(22)は、白組と紅組に別れて4番で対決する。

 40歳の糸井がきょう5日の紅白戦に志願の出場だ。「出るつもりです、僕は」と宣言。阪神に移籍した17年以降、最も早く実戦に出場したのは、昨年の2月21日(練習試合、日本ハム)で、今年はそれより16日も早まる。超人が超前倒しで体を仕上げているのだ。

 ポジションは「一塁は準備していない」と断言した。その発言を補足するように、井上ヘッドコーチは「左翼」と明言した。今キャンプではファーストミットで内野ノックを受けていたが、それは体づくりや、打撃への波及効果を狙った取り組みであることが、改めて浮き彫りになった。

 3日までの第1クールは精力的な動きが目立った。若手に交じって走り、バットを振り、ノックを受けた。雲に覆われる日が多く、やや肌寒い沖縄で、汗まみれになった。

 「こうやってみんなと一緒にやるだけで、自分にムチが打てている。一人だと妥協も多少出てくるので」

 昨季は77試合に出場したものの、代打での起用が大半で、先発は15試合にとどまった。年俸はこの2年で3億1500万円もダウンし、8500万円(金額は推定)になった。キャンプ初日に一塁でノックを受けた際に、下半身の疲労から「ケツが割れた」と“迷言”を残していたが、通算1718安打の実力者は、現実的に尻に火が付いた状況なのだ。

 スタメン奪回に燃えるがむしゃらな姿勢を、矢野監督からも「嘉男自身がやれるだけやるという気持ちでキャンプに来ているのは重々分かる。勝負が始まっているという気持ちでここに来ていると思う」と評価されている。全体練習が休みのこの日は、休養に充てた。阪神移籍後の初実戦は、5年間で9打数4安打と相性がいい。左翼争いのライバル、ロハス・ジュニアに、先制パンチを浴びせる。(倉世古 洋平)

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2022年2月5日のニュース