楽天・安楽 投げ込み数で“金メダル”「がむしゃらにポジションを奪いにいく」

[ 2022年2月5日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む安楽(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 楽天・安楽が、投げ込み数の“金メダル”に輝いた。キャンプ初日から皆勤でブルペン入り。第1クールの計436球は、チームで2番目に多い小峯(384球)を大きく引き離す。さらに、12球団でもトップの球数で「日に日に良くなっている」とうなずいた。

 昨季は自己最多の58試合に登板して3勝3敗、2セーブ、防御率2・08と好成績を残したが「今年が勝負。ライバルはたくさんいる。がむしゃらに7回、8回のセットアッパーのポジションを奪いにいく」と鼻息が荒い。

 ハイペース調整には明確な意図がある。「1軍の試合での20~30球は、ブルペンの100球。疲れてきた時に意図した球をどれだけ投げられるか」。シーズン中の連投も想定しながら、第1クールは基本となる直球のみを投じた。「僕は起用じゃない。下手なりに投げて覚えていくしかない。もともと投げたがりなので」。済美のエースとして13年春のセンバツで772球を投げたタフネスぶりは今も健在だ。石井監督も「元気の良い球を投げている。期待は持てる」と目を細めていた。(重光 晋太郎)

 《ドラ2安田、推定飛距離155メートルの特大弾》飛距離の金メダルはドラフト2位・安田(愛知大)だ。フリー打撃では60スイング中、柵越え15本。スコアボードを越える推定飛距離155メートルの特大弾も放ち、視察に訪れていたオリックス、日本ハム、広島の3球団の編成担当に自慢のパワーを見せつけて第1クールを締めくくった。プロのハードな練習に疲労感もありつつ「楽しかった」と笑顔。この日は本塁から中堅方向に強風が吹いていたとはいえ、規格外のパワーを目撃したある球団のスコアラーは「1年前の(阪神)佐藤輝より振れている。あの打ち方ならパ・リーグの投手が相手でも、それなりに打てるはず」と評価していた。

続きを表示

2022年2月5日のニュース