【阪神・佐藤輝-亀山氏対談(下)】「ある意味内野以上に難しく感じるところはありました」

[ 2022年2月5日 06:30 ]

夕焼けを背に対談する佐藤輝(左)と亀山氏

 ※対談(上)から続く

 亀山 矢野監督が今季限りで退任します。キャンプイン前日に聞いてどう感じました?

 輝 もう最初はびっくりしました。でも、矢野監督らしいなと。決意を持ってじゃないですけど、決めたことはやりきる。去年もずっと自分たちの野球をやろうっておっしゃっていました。

 亀山 矢野監督は厳しい? 

 輝 厳しいというか、自分のやるべきこと、自分たちの野球をできれば怒られることはないですけど。熱い人ですね。

 亀山 去年も試合後に指摘される機会はあったのか。

 輝 ありましたよ。

 亀山 自分の中では腑(ふ)に落ちるものだったの。

 輝 そうですね。やっぱりプロ野球というのは子供たちの見本にもならないといけないし、負けている時でも、勝っている時ももちろんそうですけど、最後まで手を抜かないというか、全力疾走とか、そういうところにつながってくるのかなと思っています。

 亀山 退路を断つじゃないけど、背水の陣で戦う意味で監督も発信したと思うんですよ。これは男にするしかないよね。

 輝 もちろん、その気持ちは去年よりも全然強いです。

 亀山 ぜひ頑張ってやってもらわないと困るんでね。主砲になってもらわないと。ファンのみなさんも期待してると思うんで。主砲を務めるという責任感は芽生えてきている?

 輝 チームのためにやるのはもちろんですけど、自分の性格的にやっぱり自分のやることをしっかりやるというのが自分に合っていると思うので。その結果、チームにも貢献できたらいいかなという考え方です。あまりチームのために、これをやるみたいなのはないですね。もちろん優勝のためにというのはありますけど、しっかり自分のやることをやれば、そういうところにつながってくるかなと思ってます。

 亀山 昨シーズンは不慣れな外野のポジション。今年はサードも本格挑戦だね。

 輝 本当に、どこを守るかはまだ分からないですけど。両方練習して、どっちもできるように準備はしておきたいと思います。

 亀山 実際、プロの外野の守備はどうだった?意外と慣れてきてからが難しくなるのよね。

 輝 やっぱり難しい部分は…。ある意味内野以上に難しく感じるところはありました。

 亀山 やっぱりサードを守っている時は、打ってなくても打球を知っている雰囲気というか流れは自然に感じた。外野をやっている時はどうも頭が守備に持っていかれている感じがしたので、その辺もうまく慣れつつだよね。あと、ちょっとだけ俺が心配しているのは、オフのニュースなどを見ていると、井上ヘッドが張り切ってる(笑い)。10やるところを20やらなきゃいけなくなるようなイメージがあるんだけど、張り切りすぎるのも怖いよねとは思うわけ。

 輝 そうですね(苦笑い)。まあケガしたら終わりなんで、自分の体のことは自分にしか分からないんで。そこは自分でストップかけたいと思います。

 亀山 上手に聞きつつ、押し引きをうまくやらないと。首脳陣もテンション上がって頑張っちゃう。プロ野球キャンプのある、あるだからね。

 輝 徐々に上げていきたいと思います(笑い)。

 亀山 そこも含めて、いかに自分をプロデュースしてつくりあげていくかというのも大事な1カ月になる。

 輝 本当に、それが一番大事かなと思ってます。

 亀山 では最後にファンへのメッセージをお願いします!

 輝 優勝するために、このキャンプはあると思うので。しっかり練習して、去年以上に成長して、優勝目指して頑張っていきたいと思います!応援よろしくお願いします!

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