×

阪神・岩崎“守護神ボディー”完成間近!自主トレ期間中にピラティス初導入「パフォーマンス上がる」

[ 2022年1月25日 05:30 ]

市川いずみさんからピラティス講習を受ける阪神・岩崎(撮影・中村 与志隆)
Photo By スポニチ

 阪神の岩崎優投手(30)が、“守護神ボディー”形成へ大きなきっかけをつかんだ。年明けに故郷・静岡で行っていた自主トレ期間中、ピラティスに初挑戦。背中や胸郭の硬さが浮き彫りとなり、改善を図れば、パフォーマンスが向上することを確信した。新助っ人のケラーが開幕に間に合わない可能性があり、新守護神の筆頭候補に挙がっている左腕。“伸びしろ”を進化につなげ、勝負の一年もフル回転する。

 抑えても打たれてもマウンドでは「無」を貫く岩崎の表情が、柔らかいマットの上で時折ゆがむ。インストラクターが繰り返す「鼻から吸って~吐いて~」のかけ声を合図に、30歳が黙々と取り組んだのは初体験のピラティス。終了時には額に汗がにじんでいた。

 「ピラティスは初めてやりました。弱い部分が分かったのは良かったと思います」

 ピラティスは体の柔軟性や可動域を広げ、故障防止の効果もある。強化メニューとして取り組むアスリートも多く、1月上旬にフリーアナウンサーでピラティスインストラクターの資格も持つ市川いずみさんに指導してもらった。多くのプロ野球選手にレクチャーしている“先生”のもと、自主トレメンバーの高橋、佐藤蓮も加わり90分間、脊柱や骨盤を意識したエクササイズを体感。中でも岩崎が“苦戦”したのは脊柱を分節的に動かす背中のメニューで、市川さんから「(硬くて)鉄板みたい」の声も飛んだ。

 「事前に“背中が硬いです”と言っていたように、背中の硬さが一番気になりました。脊柱は本来、分節的に動くものですが岩崎投手は極端に言えば1本の棒のような感じ。脊柱が動くようになれば、野球選手に重要な胸郭の動きも変わってきます」(市川さん)

 元々、蓄積疲労が背中に出やすく故障リスクや投球の質にも影響を及ぼすことを自覚していた。つまり、あぶりだされた弱点は「伸びしろ」とも言える。守護神を任される可能性がある今季。脂の乗りきった9年目でもさらなる高みを目指せることを確信した。

 「(背中を)柔らかくしすぎるのも良くないですけど背中、胸郭が硬いことは分かった。そこを改善できればパフォーマンスも上がっていくと思う」

 昨年は6月に2軍降格し戦線を離脱。1年間、高いパフォーマンスを出し続けることを重要視しており、キャンプでも“鉄板”と指摘された背中も強化ポイントの一つにして、トレーニングを積む。

 新助っ人・ケラーの来日が未定で開幕に間に合わない可能性もある中、セットアッパー、抑えとどのポジションを任されても左腕にかかる期待は大きい。グレードアップを図り、敵の前に立ちはだかる。(遠藤 礼)

 《新助っ人ケラー開幕不在なら…金村コーチ「必然的に」》 金村投手コーチが「ポスト・スアレス」について触れ、現時点では岩崎抑えで開幕に臨む可能性が高いことを認めた。「新外国人も分からないとなると、普通に考えると抑えは(岩崎)優になる。必然的にそうなると思う。現状でいけば」。抑え候補として獲得したMAX157キロ右腕のカイル・ケラーは、コロナ下による新規入国制限で来日のメドが立たないまま。調整の遅れが懸念されるだけに、首脳陣も有事に備える構えだ。

 ▽ピラティス 胸式呼吸と緩やかな運動で体の深層部分の筋肉を鍛えるエクササイズ。もともとは20世紀初頭のイギリスで傷病兵のリハビリのために考案された。「西洋のヨガ」とも呼ばれる。美容のほか体幹強化に効果があるため、各界のアスリートもトレーニングのメニューに導入。阪神でも過去に下柳剛、岩田稔、ブラゼル、マートンらがフォーム改善、故障防止などの目的で挑戦している。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー兼ピラティスインストラクター。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。昨年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に在学し、野球選手の障害予防について研究中。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2022年1月25日のニュース