ソフトバンク・藤本流キャンプ「若手よ生き残れ」、競争歓迎!「自分が一番明るいと思ってやって」

[ 2022年1月25日 05:30 ]

監督コーチ会議を終え取材を受ける藤本監督(撮影・岡田 丈靖)
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 若手よ、生き残ってみせろ!ソフトバンクは24日、福岡市のホテルで監督・コーチ会議を開き、2月1日に始まる春季キャンプの組分けを決めた。A、B組は宮崎市、C組は福岡県筑後市で実施。藤本博史監督(58)はA組を若手中心のメンバーとし、キャンプ初日から競わせる方針を示した。今年に入って新型コロナウイルス陽性の判定を受けた11人はC組で始動する。

 思い切った人選だった。V奪回へ、チーム力の底上げを図る春季キャンプ。藤本監督はA組に多くの若手選手を抜てきし、早い段階でいいものを見せてほしいと求めた。

 「コロナの感染拡大で(調整が)遅れているのは確かだが、逆に言えばアピールしてくれたら。“さあ、行くぞ!”の気持ちで自分が一番明るいと思ってやってくれたら。初日からアピールしてもらいたい」

 即戦力として期待しているドラフト2位の正木(慶大)、同4位の野村勇(NTT西日本)の新人2選手をA組に入れた。さらに野手では打撃が売りの井上、守備力が光る川原田の高卒2年目組、投手では育成右腕の重田も名を連ねた。指揮官は「重田は思い切っての抜てき。井上、川原田もアピールできてきたし、正木らは体力含めプロでやれるか見てみたい枠」と説明。正木は「(コロナで)チーム状況は悪いが、チャンスと思って、目標高くガツガツやっていきたい。ワンスイング目から狙う」と意気込んだ。

 ただ、アピール期間は限られている。藤本監督は新型コロナウイルスの陽性判定を受けた柳田らC組スタートの11選手の宮崎合流を第3クール初日の10日と想定している。まずは第2クールまで実力を示さなければ生き残れない。

 特に開幕ローテーション争いが激しくなりそうだ。A組投手は大竹耕、武田、田中正、尾形、大関、奥村、松本らが入り、競争に加わる。第1クールから全員をフリー打撃に、第2クールではシート打撃に登板させて競わせる。B組スタートの主力投手も第3クールからの紅白戦に登板予定でサバイバルは続いていく。

 また、城島健司球団会長付特別アドバイザーも13日まで宮崎に滞在し目を光らせる。藤本監督は「結果を残した人がオープン戦にもついていく。精彩を欠いたり、元気がなければ、どんどん入れ替える」と競争激化を予告した。(井上 満夫)

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