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東海地区 静岡・聖隷クリストファー エース弓達を聖地に…チームに団結力生まれた

[ 2022年1月25日 05:30 ]

センバツ出場校28日発表

主将・弓達(左端)の号令で練習を始める聖隷クリストファーナイン
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 【春に駆ける(上)】第94回選抜高校野球大会(3月18日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が、28日に開催される。出場の吉報を待つ候補校を3回にわたって紹介する。1回目は昨秋の東海大会で準優勝し、春夏通じて初出場を当確とした聖隷クリストファー(静岡)。

 遠州の空っ風が、身に染みる。ただ、大きな目標にナインの心は熱い。昨秋の東海大会で奮投した左腕の塚原流星(2年)は「凄い楽しみですし、可能性がある中で練習ができている。年が明けてよりその気持ちが強くなっています」とした。

 浜松市の聖隷三方原病院を中核とした聖隷グループのキリスト教主義の中高一貫校。01年に現校名になった。学校の公式サイトでは「クリストファー」は殉教者の名前で「キリストを運ぶ者」の意味があると説明している。出身プロ野球選手は13年ドラフト1位で中日入りした右腕で、阪神に在籍した昨年限りで引退した鈴木翔太のみ。20年夏は静岡大会優勝も、コロナ下の独自大会で甲子園初出場はかなわなかった。

 昨秋は苦しい戦いだった。準優勝した静岡県大会後、主将でエース右腕の弓達(ゆだて)寛之(2年)が右肘を疲労骨折。捕手の河合陸(2年)の故障も重なり、東海大会は正バッテリー抜きで戦った。それでも中京(岐阜)との2回戦、続く準決勝の至学館(愛知)戦で逆転勝利して準優勝を果たし、初めての甲子園をグッと引き寄せた。

 浜松商、掛川西で計8度の甲子園を経験し、現在は校長を務める上村敏正監督は「いまだに何で勝ってこられたのか分からない」と苦笑い。だが、1番の成田勝英(2年)は「“チームで何とかしよう。弓達を甲子園に連れて行こう”と団結力が生まれた」とする。その弓達は、18日から軽いキャッチボールを再開。2月中旬にブルペン入り予定で、復帰が見えてきた。

 校訓は「自分のようにあなたの隣人を愛しなさい」。仲間を信頼し合ったチームに、間もなく聖地への初切符が届く。(小澤 秀人)

 ≪“カタカナ校名”春初勝利なるか≫校名に「カタカナ」を含んだ学校の甲子園出場はコザ(沖縄=65年春)、聖心ウルスラ学園(宮崎=05、17年夏)、クラーク(北海道=16年夏)、聖カタリナ学園(愛媛=21年春)、ノースアジア大明桜(秋田=21年夏)の5校。勝利は17年夏の聖心ウルスラ学園(早稲田佐賀戦)と21年のノースアジア大明桜(帯広農戦)の2勝で、センバツでの勝利はまだない。

 ▽聖隷クリストファー 1966年(昭41)、聖隷学園高として創立。学科は英数科と普通科で、進学率は90%。生徒数は975人(女子553人)。男子バレーボール部が盛ん。野球部は85年創部。部員数は39人(女子マネジャー3人含む)。主な卒業生は鈴木翔太、鈴木孝幸(東京パラリンピック競泳金メダリスト)ら。

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