八代清流 シード撃破で初の8強 校歌は八代亜紀が作詞作曲、エース中田「勝って歌うのは気持ちいい」

[ 2021年7月20日 05:30 ]

全国高校野球選手権熊本大会3回戦   八代清流3-1翔陽 ( 2021年7月19日    リブワーク藤崎台 )

<八代清流・翔陽>ベスト8進出を決め喜ぶ中田
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 初のベスト8進出を決め、八代清流のエース右腕・中田大誠(3年)はマウンド上で雄たけびを上げた。投打の活躍でシード校の翔陽を撃破し、「(チームメートとは)挑戦者の気持ちで戦おうと言っていた。勝ててとてもうれしい」と笑みを振りまいた。

 初回に1点を先制されたが、2回以降は直球とスライダーを軸にスコアボードに0を並べた。5回には勝ち越しのスクイズを成功させた。2点リードの8回1死二、三塁では藤吉莉玖(2年)にマウンドを譲り、中田は三塁へ。藤吉はここを無失点に抑えたが、9回に1死から2連続四球を与え、中田が再登板した。「今度は自分が助けよう」と遊ゴロ併殺に抑えた。

 八代清流は八代南と氷川の統合で12年4月に開校した。夏の県大会は初戦敗退が続いていたが、今夏1回戦で初勝利を挙げ、これで3勝目だ。この日も流れた校歌は八代市出身で「雨の慕情」などで知られる歌手の八代亜紀(70)が作詞作曲。中田は「いい曲です。勝って歌うのは気持ちいいです」と話した。

 昨年の「令和2年7月豪雨」では学校のグラウンドの一部が浸水し、約1カ月練習ができなかった。部員はボランティア活動にも精を出した。「当たり前が当たり前じゃなかったんだ、と実感しました」と中田。豪雨被害を乗り越えたナインが地元に力を届ける。 (杉浦 友樹)

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2021年7月20日のニュース