侍・マー君、1次L第2戦メキシコ斬りも荷物運びも任せろ!チームのためプレーでも雑用でも貢献誓う

[ 2021年7月20日 05:30 ]

強化合宿初日

キャッチボールをする田中将(撮影・森沢裕)
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 東京五輪に出場する侍ジャパンの強化合宿が19日、楽天生命パーク(一般非公開)で始まり、新型コロナウイルスワクチンの副反応による体調不良で球宴を欠場した田中将大投手(32=楽天)が元気な姿を見せた。既に状態は回復し、悲願の金メダル獲得に向け、投手陣の柱としてだけでなく、若手らへ経験を伝え、荷物運びも行う献身的な姿勢を示した。1次リーグでは31日のメキシコ戦の先発が有力視される。

 ともに先陣を切りベンチを飛び出した写真撮影では同学年の坂本と席を譲り合った。キャッチボールは千賀と行い、変化球には「怖い、怖い」とおどけて受けた。田中将は「まだお互い探り合っている感じ。でも日程が進みいいチームになっていくと思う」と投手陣のリーダーとして初日から侍ジャパンの中心で動いた。

 東日本大震災があった11年以来、10年ぶりに仙台で開催された球宴はワクチン接種の副反応で欠場。出場を楽しみにしていただけに「倦怠(けんたい)感が一番でした」と無念さは隠せない。それでも無事に回復して全メニューを消化し「大丈夫、元気です。問題なく調整できると思います」とうなずいた。

 選手では前回08年北京五輪のただ一人の経験者。前回はチーム最年少の19歳、今回は最年長32歳で迎えた。「雲泥の差ですよね。時の流れを感じる」。13年WBC以来8年ぶりに背負う日の丸のユニホームの重みは変わらないが「求められている部分は全然違うと思う」と課せられた使命は理解している。

 「投球はもちろん、それ以外もできることがあれば何でもしたい。人手が限られるので、荷物運びも気付いたらやりたい。最年長だから、とかじゃなく、そういう姿勢で臨みたい」と真剣に語った。

 今後は25日の強化試合(対巨人)での登板が見込まれ、1次リーグでは28日のドミニカ共和国との開幕戦先発が最有力な山本に続き、2戦目となる31日のメキシコ戦先発が有力視される。順当に勝ち進めば、8月7日の決勝には中6日で臨むことができる計算だ。
 国際大会では初めての背番号18。「また、こうして代表のユニホームを着られて物凄くうれしい。もちろん思い出づくりのために着ているわけではないので」。荷物も運ぶエースは、金メダルに導くため表情を引き締めた。(後藤 茂樹)

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2021年7月20日のニュース