広島・菊池涼 国際大会に強い男が語る活躍の秘けつは「自分らしくいること」 打席では「思い切り良く」

[ 2021年7月20日 07:00 ]

侍ジャパンの強化合宿で打撃練習に取り組む菊池涼(撮影・篠原 岳夫)
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 東京五輪に出場する侍ジャパンの強化合宿が19日に宮城県仙台市内でスタートし、球宴第1戦でMVPに輝いた広島・菊池涼介内野手(31)も笑顔で参加した。国際大会にめっぽう強く、攻守であまたの実績を誇る名手。18日までに本紙のインタビューに応じ、従来通り「自分らしくいること」で金メダル獲得への貢献を誓った。(取材・構成 江尾 卓也)

 ――13年の日本対台湾から侍常連だが、今回は東京開催の五輪。
 「どんなものか、誰も想像しきれないでしょ。世界中が注目する大会で、(競技は)野球だけじゃない。そもそも五輪への出場自体が初めてで、自分が出る立場で見たこともないから気持ちがどうなるのか、分からないし想像できないです」

 ――これまでに出場した国際試合で最も印象に残っているのは?
 「一つには絞れないですよ。(17年の)WBCは初めての国際大会だし、米国で試合をやったことでも印象深い。(19年の)プレミア12は勝って当たり前とみられた大会で、WBC以上のプレッシャーがあった。今回の五輪も東京開催ということで、もっとすごいプレッシャーがかかるだろうなと思いますね」

 ――国際大会に強い。心掛けていることは?
 「自分らしくいることですね。特別な大会だから、ああしてやろう、こうしてやろう…と気負わず、いつも通りの自分でいること。プレッシャーを感じてガチガチになることももちろんありますが、できることは限られているし、やることは変わらないので」

 ――重圧を軽減する自分なりの方法は?
 「特には無いけど、一つ挙げるとすれば、周りの人をイジッたりすることかな。それがいつも通りの自分。初戦は緊張するけど、こうしてやろう…とか、変に考えなければ自然に入れる。自然体でいることが大事です」

 ――国際試合は力勝負のイメージ。打席で心掛けていることは?
 「思い切りの良さかな。イメージは確かにそうだけど、大会ごとに変わってくるし、同じ相手と続けてやるわけでもないので、力勝負でひとくくりにはできないです」

 ――28日の開幕で当たるドミニカ共和国には巨人のサンチェス、メルセデスがいる。初見の投手よりも…。
 「球筋が分かっているという意味では楽だけど、(当日は)誰が投げてくるか分からないからね。捕手だって日本人じゃなく向こうの選手だし、同じ感覚では臨めないかな」

 ――コロナ下での五輪開催には賛否がある。
 「状況や情勢が変わり、今回また無観客になって、どうなんだろう…という気持ちもありますけど、こういう状況でも開催される以上、僕らはやるしかないし、いいニュースを届けられるように頑張るだけ。しっかり貢献したいと思います」

 ――目指すは…。
 「もちろん、金メダルですよ。そこを目指さない選手はいないでしょ(笑い)」

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2021年7月20日のニュース