巨人・坂本 開幕予行弾!楽天ドラ1左腕・早川から2安打2打点 DeNA・浜口撃ち任せろ

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   巨人8-4楽天 ( 2021年3月21日    東京D )

<巨・楽>5回無死、ソロ本塁打を放つ坂本(撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人・坂本勇人内野手(32)が21日、万全の「開幕リハーサル」でオープン戦を締めた。楽天戦の5回、ドラフト1位・早川隆久投手(22=早大)からバックスクリーンに1号ソロ。DeNAとの開幕戦(26日、東京ドーム)の相手先発・浜口遥大投手(26)と同タイプで、速球とチェンジアップが武器の本格派左腕から2安打2打点とした。頼れる主将がきっちり仕上げ、晴れの日を迎える。

 20代の頃、30歳のイメージは「おじさん」だった。坂本はプロ15年目の今季を32歳で迎える。まだ若いが、何歳まで現役を続けられるか分からない危機感を持っている。

 「オープン戦を通してはあまり良くなかったが、もうシーズンに入る。状態がどうのこうのと言っている場合じゃない。できるだけいい状態で開幕を迎えられるようにしたい」

 今月初めの13日間の遠征で腰の張りを覚えた。無理をすれば出場できたかもしれないが、チームより3日早い帰京を選択。引退した多くの先輩からは「現役が一番いいよ」と言われ、自身も「一年でも長く」と体調管理を続ける。前日に復帰し、この日1号ソロを含む2安打2打点と、合わせてきた。

 予行演習には最適の相手先発だった。開幕戦でぶつかるDeNA・浜口と同タイプの本格派左腕である早川。最速は150キロ台でチェンジアップを武器にする球種も似ている。初対戦だが「知らない投手と対戦するときは打ちにいってタイミングを計る。見ていかないようにする」。昨季までに通算2003安打を積み重ねた男は、通算21打数8安打で打率・381の浜口とイメージを重ねていた。

 試してきた始動を遅らせる打撃を貫いた。5回、早川からバックスクリーンに1号ソロ。「少し差し込まれた」と言うものの、あえて142キロ直球を引きつけたから、打球が最良の角度で上がった。初回は右犠飛を決めてから一挙3点。完璧なリハーサルだった。

 東京ドームが開場した88年に生まれた。同学年の楽天・田中将と前日に約2年ぶりに再会。「たわいもない話をした」と試合前に談笑する姿もあった。かつて痛飲したお酒は、たしなむ程度に。球場で栄養管理された食事を済ませ、帰宅するようにもなった。

 「一年間チームの中心として引っ張っていけるように。成績もそうですし、チーム全体を見ながら戦っていけるといい」。オープン戦打率・214という数字では、決して表せない凄みと存在感がある。(神田 佑)

 《岡本和らの奮起が鍵》巨人の対浜口(D)先発試合の勝敗を見ると、通算6勝4敗。昨季は2勝2敗のタイで、対戦打率が・174と低かった。しかし、個人別に見ると、丸は打率・375、2本塁打、坂本は打率・300と3割台で、中島、ウィーラーは本塁打を1本ずつマーク。好相性の選手もおり、昨季9打数無安打(通算打率・071、1本塁打)の主砲・岡本和らの奮起が攻略の鍵になりそうだ。

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2021年3月22日のニュース