広島の新・守護神は安定感がエグい ドラ1栗林は7戦連続零封「いい経験ができた」

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   広島2ー1ソフトバンク ( 2021年3月21日    マツダ )

<広・ソ>9回2死満塁、周東を三振に抑え、安どの表情で捕手・坂倉(右)とタッチを交わす広島・栗林(撮影・岡田 丈靖)
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 広島の守護神に指名されたドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が開幕前の最終登板で“プロ初セーブ”を挙げた。しびれる1点差の9回を締め、対外試合は7戦連続無失点。圧巻の内容で公式戦への準備を整えた。

 「気持ちは入っていたし、打たれた後をベストな形で抑えられて良かった。いい経験ができたと思います」

 栗林にとっては初体験のセーブシチュエーション。先頭・明石に対外試合初被安打となる左翼線二塁打を許して2死満塁を招いたものの、周東をフルカウントからの宝刀フォークで見逃し三振に斬るなど、アウトは全て三振で奪ってみせた。

 この日は7回にドラフト2位の左腕・森浦(天理大)が、8回には同3位・大道(八戸学院大)が救援登板。新人3投手の開幕1軍は宮崎、青木高、上野が入った07年以来2度目で、3人全員が救援を担うのは球団初だ。

 「若い投手が結果を残した中で入り、救援陣の強化はできたと思う」。佐々岡監督は懸案解消に自信をのぞかせ、新守護神にも「3三振はさすが。今日は相当に緊張したと思うし、最後にこういう経験ができてよかった」と信頼を寄せた。

 首脳陣は塹江、ケムナ、森浦、大道の4人で勝利の方程式を組むプランを練る。軸となる栗林は「やりがいを感じる。勝利に貢献できるよう1年間しっかり戦いたい」と力を込めた。(江尾 卓也)

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2021年3月22日のニュース