日本ハム・西川 メジャーへの思い吹っ切れて開幕に全集中!「いい準備できている」

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム2-9中日 ( 2021年3月21日    バンテリンD )

<中・日>初回1死三塁、近藤の二ゴロで生還した西川(中)を迎える栗山監督(左から2人目)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 日本ハムは、オープン戦最後の中日戦に臨み、「1番・中堅」で出場した西川遥輝外野手(28)が1安打2四球と全打席出塁で開幕へ臨戦態勢を整えた。昨オフはポスティングシステムによるメジャー移籍が実現せず、チームに残留。リーグV奪回へ気持ちを切り替え、11年目のシーズンに突入する。

 「いい日もあれば悪い日もある。その一日では何とも言えません」。とはいえ、やはり頼りになるリードオフマンだ。初回、カウント3―1から中日・小笠原の真ん中直球を右中間へ。楽々二塁に到達すると1死後、近藤の二ゴロで先制のホームを踏んだ。2、3打席目は四球で、6回表での交代まで全て出塁。6回無失点に抑え込まれた小笠原から出塁したのは西川だけだった。

 特別な思いを胸に今季へ臨む。メジャー移籍がかなわず、1月末の残留会見では気持ちの整理に「もうちょっとかかると思います」と本音を吐露していた。キャンプ序盤も「心」の部分がついていかず、時間をかけてメンタル面とフィジカル面のバランスを調整してきた。何気ない会話を重ねながら「フォア・ザ・チーム」の意味を再確認。だから個人的な目標はあえて公言しない。「数字は設定しません。でもモチベーションはありますし、試合に出たらちゃんとやります。いい結果は残したいと思うので」。そのためにも突破口を切り開く。

 オープン戦13戦を5勝8敗、チーム打率は12球団中9位の・232で終えた。栗山監督は打線について「結果が残るような準備をしてくれたと信じるしかない」としたが、西川については「状態が上がってなかったことは事実だけど、最後になって良くなってきたのはいいこと」と評価した。「いつでも走れることを含めていい準備はできています」。吹っ切れた西川が、開幕へ全集中する。

続きを表示

2021年3月22日のニュース