ローテの一角は任せた 阪神・ガンケルはOP戦4試合零封で開幕3戦目へ 2年目の「進化」見せる

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   阪神1ー1オリックス ( 2021年3月21日    京セラD )

<オ・神>5回1失点の投球を見せた阪神・ガンケル(撮影・大森 寛明)
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 白星量産のイメージが膨らむ。阪神・ガンケルが5回を1安打1失点。託されるヤクルトとの開幕3戦目どころか、ローテの一角としてフル回転できるパフォーマンスを見せつけた。

 「1、2イニング目は自分から見た右側の抜けていた印象があったので4、5イニング目にしっかり修正して、左側に投げることができた」

 適応能力の高さを発揮した。2回まで完全投球も、抜け気味だったボールを察知して修正。「少し足のあげる位置を高くして、後ろに残るようなイメージで」。3回に内野ゴロの間に1点を失ったが、4回からの2イニングは再び6人で封じて予定のイニングを終了。降板後はブルペンで22球を“続投”して良いイメージを染みこませた。

 「左打者の真っすぐ、カット、シンカー、ツーシームはすごく有効」。宗に右前打を許しただけで、昨年は被打率・290(右は・219)だった左打者をほぼ完ぺきに封じた。2回先頭の吉田正には内角カットボールでバットをへし折り一飛。最速150キロの直球はもちろん、変化球にも球威があった。

 昨年は開幕2カード目に起用されながら先発では未勝利。2年目の今季は中継ぎとの両にらみでスタートしたが、対外4試合14イニングを防御率0・00で締めくくった。自ら引き寄せた開幕ローテ枠。誰よりも進化を感じ取っているのは矢野監督で「ゴロになるっていうのは相手が思ってるよりも食い込むとか沈むとか。そういうボールが今いってるし去年と違う」と評した。

 「しっかり守備からリズムを作って、得点を取れるようなイニングを作っていきたい」。背番号49に打線の援護が増えそうな気配だ。(遠藤 礼)

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2021年3月22日のニュース