ソフトB・和田 13年ぶり赤グラブで赤ヘル打線斬り!4回零封4K「凄く良かった」

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク1―2広島 ( 2021年3月21日    マツダ )

<広・ソ>2回を投げ終え甲斐(右)と話しながらベンチに戻る和田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの和田毅投手(40)が21日、広島とのオープン戦に先発し、4回を2安打無失点に抑え、4奪三振と好投した。2008年の北京五輪以来の使用となった赤色のグラブを相棒に赤ヘル打線を料理。開幕3戦目となる28日のロッテ戦(ペイペイドーム)へ向けて文句なしの仕上がりだ。試合は1―2で敗れ、オープン戦を9勝3敗2分けで終えた。

 赤色に染まるマツダスタジアムに新調したグラブが映えた。和田は「千賀、石川といい投手が使っているのであやかって」と日本代表の一員としてプレーした08年の北京五輪以来となる赤いグラブでオープン戦最終登板に臨んだ。アディダス社製の新相棒とともにマウンドに上がり、赤ヘル打線を黙らせた。

 「内容は凄く良かったと思いますし、球速よりもファウルや振り遅れ、そこが大事なんで。そこがいい形で終えられて良かった。今日ぐらいの投球が精度高くやれたら」

 60球を投じ、ファウル11球でカウントを有利にして打たせて取った。3回2死から左前打と四球で唯一、二塁まで走者を進められたが、西川をスライダーで遊ゴロに料理してピンチを脱出。最後の4回はカーブ、スライダー、直球と決め球を変えて打者3人で片づけた。

 これまでは主に黒いグラブを使用していたが、開幕3戦目となる28日のロッテ戦を前に新色を試した。「グラブも試していて。ずっと黒を使っていて、赤もいい色で格好いいし好評なんでね。どっちで投げるかは分からない」。今季初の先発マウンドにどちらのグラブで臨むのか、本番でのお楽しみだ。

 今季これまでの対外試合は、3試合に登板して計12回を9安打2失点に抑え、12三振を奪い、四死球はわずか1だった。工藤監督は順調な仕上がりのベテランに絶大な信頼を寄せている。「終わった後の笑顔がとても良かった。本人も納得だろうなというふうに思えたので良かった」。ポジティブな姿勢を表しているようだったグラブの赤。和田は若手に負けない情熱を胸に40歳シーズン本番へと向かう。

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2021年3月22日のニュース