阪神の開幕1軍メンバーに板山の名前が…攻守でアピールし、滑り込みで6年目の「初体験」

オープン戦   阪神1ー1オリックス （ 2021年3月21日    京セラD ）

＜オ・神＞3回2死一塁、阪神・板山は宗の右前打を処理し鋭い送球で一塁走者・佐野皓をアウトにする　（撮影・後藤　大輝）
Photo By スポニチ

　阪神・板山が6年目で初の開幕1軍を奪い取った。「日本一という目標のピースになれるように自分らしさを出していきたい」。佐藤輝の休養によって急きょ巡ってきた「7番・右翼」での先発出場。17日の西武戦で「9番・DH」はあったものの、最終戦で初めて守備に就いてのスタメンで攻守でアピールした。

　2回2死から一塁線を破る三塁打。フルカウントからの7球目、山岡の真ん中高め148キロを打ち返した。その後の2打席は空振り三振だったが3打数1安打で打率・333。守っても3回2死一塁で宗の一、二塁間を破る打球に猛チャージして三塁を狙う一塁走者の佐野皓を矢のような送球で刺した。6回2死でも宗の大飛球をフェンスに激突しながら離さなかった。

　「外野はどこでも守れるようにやってきた。シーズンでも何があるかわからないので準備をしたい」。今春のオープン戦はすべての外野と一塁、二塁の5ポジションを守った。

　2軍の安芸キャンプからの逆襲。矢野監督は「開幕1軍に入れるよ」と明言した上で、「いやー大したもんやね。打撃もしぶとくなったし、守りもユーティリティーなんでね。すべてのプレーに気持ちが出ているし、そういう部分も買っている」とさい配の選択肢を増やすイメージを膨らませていた。