西武・栗山、タイムリー2本で締めくくり「上出来な数字」生え抜き初の通算2000安打あと74本

[ 2021年3月22日 05:30 ]

オープン戦   西武8ー6ヤクルト ( 2021年3月21日    メットライフD )

<西・ヤ>4回2死一塁、外崎の右前打で三塁まで進む栗山(撮影・尾崎 有希)
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 忘れられない節目になるであろう新シーズンに向け、西武・栗山が鮮やかな2本の適時打でオープン戦を締めくくった。

 「上出来と言ってもいいぐらいの数字がついてきまして、非常にうれしく思います」

 3点を追う4回2死二塁。2回に遊飛に仕留められた奥川と対峙(たいじ)した。年の差は18歳。自身がドラフト指名された01年に生まれた右腕を「打者に向かってくる姿勢もありましたし、直球の切れとかコントロールも良かった」と称えつつ、初球のフォークを右前へ。貫禄を示し「しっかり1球で仕留められるようにという意識を強く持ちました」。同点の5回1死一、二塁でも今野の初球を中前へ運び、2安打2打点。規定打席には未到達ながら、オープン戦を打率・359で終え「自分の状態をしっかり把握した中で開幕を迎えられる」とうなずいた。

 生え抜き初の通算2000安打まで残り74本。周囲の期待は、いやが上にも高まる。18日の全体練習には、後藤高志オーナーが激励に訪れ、源田主将、森選手会長とともにチームを代表して肘タッチを交わした。後藤オーナーは「ライオンズ一筋で頑張ってきて、昨年も厳しい戦いの中で引っ張ってくれた。非常にいい面構えをしていて大いに期待しています」と栗山を激賞し「この目で2000安打を達成するところを見たい」とホームでの大記録達成を熱望した。

 「ライオンズファンみんなの前で、新しくなったメットライフドームで打てれば最高だなと思っています」。レオ党が待ちわびる栗山のプロ20年目が、いよいよ幕を開ける。(花里 雄太)

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2021年3月22日のニュース