狙うは「三度目の正直」だ 選抜高校野球は雨天順延 仕切り直しの東播磨は県勢の21世紀枠初勝利目指す

[ 2021年3月22日 05:30 ]

雨天練習を終え、阪神甲子園球場を出る東播磨ナイン
Photo By 代表撮影

 第93回選抜高校野球大会3日目は21日、雨天順延となり、出場予定の6校は甲子園球場の室内練習場で調整した。具志川商、八戸西、東播磨と21世紀枠3校が登場する大会3日目。第3試合で明豊と激突する初出場の東播磨は、21世紀枠では未勝利の兵庫県勢として“3度目の正直”となる初星を狙う。

 歴史を変える。東播磨は室内練習場でテニスボールを使った速球対策や走塁練習などに取り組み、2時間の調整。福村順一監督(48)は初戦突破へ確かな手応えをにじませた。

 「予行演習じゃないですけど、それができましたので、思う存分、力を発揮してくれると思っています」

 “三度目の正直”がかかる。過去、21世紀枠出場の兵庫県勢は2校。12年洲本が鳴門に1―2、16年長田が海星(長崎)に2―3と、ともに1回戦で1点差に泣いてきた。勝てば21世紀枠出場の兵庫県勢では初勝利で、一般選考枠校相手では15年の松山東以来だ。

 相手の明豊は1メートル89の長身右腕・京本真を中心に投手陣が強力だが、昨秋近畿大会1回戦では1―2で敗れたとはいえ、今秋ドラフト上位候補の小園健太擁する市和歌山と互角の戦いを演じた。その敗戦直後に、球を芯で捉える目的で始めたのが10メートルの距離から投じられる「テニスボール打ち」。原点に立ち返り、決戦に備えた。

 大会1日目には同じ兵庫代表で昨秋の県大会決勝を戦った神戸国際大付がサヨナラ勝ちし、「すごく勇気をいただきました」と指揮官。原正宗主将は「自分たちの野球を全力で表現したい」と意気込んだ。(北野 将市)

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2021年3月22日のニュース