【一問一答】エンゼルスGM 大谷との2年契約に満足「明らかにリスクと見返りがあり筋が通っている」

[ 2021年2月9日 20:35 ]

エンゼルスのミナシアンGM
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 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMが8日(日本時間9日)、電話会見に応じ、大谷翔平投手(26)と2年総額850万ドル(約8億9300万円)で契約合意にしたことについて語った。一問一答は以下の通り。(笹田幸嗣通信員)

 ――これまで基本的には複数年契約を話し合っていないと言っていました。仲裁申し立ての期限が来て、最後の数週間で、これらの交渉の火付け役となったものは何だったのでしょうか。

 「翔平とは本当に良い関係が築けました。1年契約をまとめるには時間が足りなかったと思います。これは明らかに特殊なケースだと思います。このような例はあまりありません。しかし、交渉を行うにつれ、複数年契約の話をしていくうちに、明らかにこの2年契約は双方にリスクと見返りがあり、我々にとっても、彼らにとっても明らかに筋が通っている。契約を成立させることができたことに安堵しています」

 ――何が球団と大谷と年俸調停を避けたいと思わせたのか。

 「私たちは複数年の契約をしなければならないとも思っていた。私たちはより多くの話をしました。ここ数週間の間により多くの(複数年契約の)支持を得ることができた。それは非常に理解しやすいプロセスであり、またそれを成し遂げることができたことに本当に興奮しています」

 ――彼は年俸調停の公聴会でハードな部分を回避することができます。あなたはそこまでの救済を持たなくてもよかったと思いますが。

 「年俸調停がいかに悪いものかという汚名がありますが、私は必ずしもそれに同意するものではありません。双方とも選手が昇給に値することには同意している。どの程度の問題なのかということ。2、3年の契約ができることは、彼も安心するし 今年と来年の経済的な先行きも我々は分かっています。私は彼の利益になると思うし、明らかに給与体系から見て、私たちのために将来的には何ができるかのアイデアを与えてくれると思います。数年後には分かっているはずです」

 ――あなたは複数年契約でなければならないと思っていたのか。

 「私たちにとってはそれは公聴会を経て 仲裁人からの仲裁パネルをみて、何をアップグレードするかを判断をすることです。このオフ、彼が精神的にも肉体的にも本当に良い場所にいるのを知っています。春季キャンプで彼との人間関係を築くのを楽しみにしています。人間的にも彼は素晴らしいことしか聞いていません。複数年はどちらにとっても良いことだと思います」

 ――彼の現在地、昨年の右肘の怪我からのリハビリの面で彼はどこにいるのか。

 「精神的にも肉体的にもすごくいいところにいると思います。質量ともにとてもいいトレーニングをしている。状態も上向いている。彼の才能を見ればわかる通り、彼はこのチームの重要な一員であり、複数の方法で試合に勝つのに貢献してくれる。我々は彼が他の選手とは違ったものを生み出すタイプの選手だと信じている。だから彼のプレーを見るのが待ちきれない」

 ――大谷はどこでオフシーズンのトレーニングをしていたのか。

「彼はいろいろなところ(カリフォルニア、アリゾナ、日本)にいた。今、私たちにとって一番大事なことは常にコミュニケーションが取れていることです。繰り返しになりますが翔平とは本当に良い関係を築いていますし、コミュニケーションの観点からも優れています。私たちはとても満足しています」

 ――今季、大谷は週に一度先発し、その他はDHでプレーするのか。

 「春季キャンプで我々は話し合うが、彼にはできると思っています。彼はマウンドでも打席でもチームを助けることができます。だから彼にはあらゆる機会を与えます。そして、このオフシーズン、彼は投球だけでなく、打撃も含めて、両方の面で素晴らしいところにいると思います」

 ――二刀流は難しい。今季見せることができても来季はどうなるかわからない。難しい判断だったと思うが。

 「難しかったですね。非常に難しかったのですが、そこには人間関係の重要性があり、コミュニケーションの重要性があり、相手が何を見据えているのかを理解し、自分たちのためにも双方が協力して合意に達した。今までに例のないことでありとても難しかった。難しいプロセスだった。翔平は他の選手とは別のタイプの選手だから。野球のフィールドで翔平ができるようにできる人は多くはいない。2年契約を結ぶことができたのはとても理にかなっていた」

 ――18年シーズンの輝き取り戻すことができると思うか。

 「このオフの彼のプログラムを知っている人と話しただけだ。楽観的な理由かもしれないが、彼がこのオフにどれだけのことをしてきたかを考えればこのハードワークは報われると思う。だから我々は彼を見ることが待ちきれれない。アリゾナでは常にコミュニケーションが必要になるだろうし、彼と話をするつもりだ。ジョー(マドン監督)はコミュニケーションに長けていて、それが長所の一つだと思う」

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