王貞治氏 ハンク・アーロン氏を悼む「素晴らしい野球人生」

[ 2021年1月23日 12:07 ]

ハンク・アーロン(右)と笑顔で握手する王貞治=1974年11月
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 ソフトバンク王貞治球団会長(80)が米メジャーリーグで活躍した強打者ハンク・アーロン氏の逝去を受け、23日午前に追悼コメントを出した。アーロン氏は22日(日本時間23日)に86歳で死去したと現地で報じられた。

 王会長は、巨人での現役時代の1974年11月2日に後楽園球場で行われた日米野球でのホームラン競争で交流後、77年9月3日にアーロン氏の当時の世界記録を超える756号を放った。90年からは両者が発起人となり、野球を通じて世界の子供たちの友情と信頼の輪を広げることを目的とした「世界少年野球大会」の開催に尽力。日米の本塁打王として親交を深めてきた。

 王会長は、メジャー歴代2位の755本塁打、歴代最多2297打点など偉大な記録を残した故人を以下のように偲んだ。

 「755本という当時の世界記録を作り、ホームラン数もヒット数も打点も全てにおいてすごかった。長く現役でやって、すごくジェントルマンだったし、メジャーリーグの選手のかがみだった。世界少年野球推進財団では彼はアメリカを、私は日本をということで一緒に世界に野球を広めようとスタートした。体が動いて元気だった時は、毎回のように来てくれて子供たちの野球の普及に貢献してくれた。つい最近は毎回というわけにはいかなかったけれど、それでも常に心がけてくれた。とにかく素晴らしい野球人生だったと思う。色々とありがとうございました。ご冥福をお祈りします。王貞治」

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