阪神ドラ3佐藤蓮 甲子園ブルペンを満喫「ここで投げてマウンド行くんだな」中継ぎイメージふくらむ

[ 2021年1月23日 05:30 ]

<阪神新人合同自主トレ>顔をしかめて天を仰ぐ佐藤蓮
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 阪神ドラフト3位・佐藤蓮投手(22=上武大)が22日、初めて甲子園球場のブルペンで投球練習した。新人合同自主トレ後のオンライン取材に応じ、セットアッパーとして貢献する未来図を鮮明に頭の中で描いた。

 「初めて甲子園のブルペンで投げさせていただいて、ここで投げてから(マウンドへ)行くんだなと。こういうところでやっているんだと思いました」

 初ブルペンだった19日以来、2度目の投球練習。初めて1軍本拠地を使ったことに意味を見いだした。捕手を立たせた状態で、カーブを交えながら20球。「変化球の割合を少し増やして、バランスを見ながら投げた。前よりも、感覚というか、球の勢いが徐々に上がってきている」と手応えを深めた。

 1軍で参加する春季キャンプのテーマには「カーブの使い分け」を掲げた。

 「理想の軌道としては縦に落ちていくような球。空振りを取りにいくとき、カウントを取りにいくときで、球速差をつけられるように考えていて、使い分けることができればレベルアップする」

 決め球として使う際は130キロ台へ球速を上げるなど、既に一定の技を持つ。さらに磨きをかける“手本”が19年に阪神でセットアッパーを担ったピアース・ジョンソン(PJ=現パドレス)だ。同じように武器だったカーブを大学時代から徹底研究してきた。

 「真っすぐとカーブを武器にして軸でやっていこうと思った時に、ちょうどジョンソン選手が活躍していたのを見ていた。実際にその球を現場で見ていた人たちの意見はためになると思う。どういうボールだったのか、どういう軌道で来ていたのか、具体的に聞いてみたい」。PJとバッテリーを組んだ梅野らに助言を仰ぐ機会を待ち望んだ。(須田 麻祐子)

 《ドラ8石井大 中継ぎ想定し先輩から極意学ぶ》
 ドラフト8位の石井大(四国・高知)は、最強ブルペン陣から極意を学ぶ考えだ。昨年は先発調整でブルペン入りは4日に1回ペース。今後は中継ぎ起用を想定し、キャンプ中に先輩リリーバーの調整法に目を光らせる。

 「中継ぎを想定しながら、今までみたいのを変えていけないといけない。2日に1度、連投も考えながら入っていきたい」

 1軍キャンプスタートも決まり、岩崎ら中核を担う投手が近くにいるだけに「調整法を聞きながら、自分のやるべきことは変えずに新しいことも取り入れていければ」と意欲的だ。新人合同自主トレ2度目の投球練習は雨天のため甲子園ブルペンを使って30球。「特別な雰囲気があった」と刺激になったようだ。(遠藤 礼)

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