楽天・牧田 希少な下手投げが球界盛り上げる!「サブマリン・トリオ」で合同トレ

[ 2021年1月23日 05:30 ]

楽天生命パークの外周をランニングする牧田(撮影・小海途 良幹)
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 楽天・牧田が21日、仙台市の楽天生命パークで自主トレを公開した。今月中旬まではソフトバンク・高橋礼、西武・与座との下手投げの3投手による合同トレーニングに取り組み、球団の垣根を越えてスキルを共有。「サブマリン道」をさらに極め、希少な投法の魅力を発信していく決意を新たにした。

 「同じアンダースローでも、角度や球の握り方は全く異なる。お互い意見を交換できて、非常に楽しかった」

 高橋礼から弟子入りを志願されていた年長者の牧田が与座も誘い、3人組になった。今年で37歳になるが、感覚を分かち合える後輩たちが探究心に火を付けてくれた。パワー系の高橋礼にカーブの投げ方を伝授。逆に、プレートを踏む位置について新たな発想を得たそうで「僕は一塁側で礼君は三塁側。(打者が)球を見る長さや角度が変わるので、右打者に対しては有効と思った」。技巧派に分類される与座からはシンカーの改良のヒントをもらい「縦に鋭く落ちていて、凄く勉強になった」と振り返る。

 150キロ超の本格派が力勝負を繰り広げるパ・リーグで、サブマリンの特長がさらに生きる。「球が下から来る角度がある。変化球で緩急をつけて直球を速く見せるのがアンダースローの武器」と牧田。高橋礼と与座には「自分の強みを出していこう」と説いた。

 絶滅危惧種とも呼ばれる少数派だが、下手投げが増えてほしいと強く願う。「魅力のある投げ方。子供たちが少しでも興味を持ってくれれば」。個性の強さを前面に押し出し、伝道師であり続ける。(重光 晋太郎)

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