SNSは野球技術向上のツール 日本ハム・スカウト部長が感じた新人選手の変化

[ 2021年1月23日 09:30 ]

<日本ハム新人合同自主トレ>キャッチボールする伊藤(撮影・沢田 明徳) 
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 日本ハムは例年、新人合同自主トレを行う1月に新人選手を対象とした座学を行う。高校教諭などを経てスカウトに転身した大渕隆スカウト部長は、この10年間で新人選手の変化を実感しているという。大渕部長が担当するのは「プロ野球選手とは」、「プロ野球界とは」の2講義。この中でプロ野球選手としての社会貢献がテーマの一つだが、選手の反応が明らかに変わったという。

 10年前なら「そういうこともするのか」という反応だったというが、現在は「そうだよね」という反応。社会貢献も当然という認識だそうで、「今はイメージがある。だから、違う言い方をして確認するような感じ」と説明する。10年前から講義内容も徐々に変わり、今後は「もっと変えた方がいいんだろうな」と思案中だ。

 時代の変化の中で10年前と劇的に変わったのが選手のSNS利用だ。今年の新人選手では、ドラフト1位・伊藤(苫小牧駒大)と6位・今川(JFE東日本)らが自身のアカウントを開設していた。大渕部長はSNSについて「武器にするのか、足かせになるのか重要な問題」という。間違ったSNSの使い方をすれば問題に巻き込まれる可能性もあるだけに、入団後は一度アカウントを閉鎖させるのが日本ハムのルール。SNS講義の後に改めて個々の責任のもとで使用を許可しているという。

 伊藤と今川の2人はアマチュア時代から野球の技術向上のためにSNSを有効活用。大渕部長は「2人にとってSNSは野球を向上させる技術の一つ。自己顕示欲のツールではなく、野球がうまくなるためのツールにしてうまく利用している」とお墨付きを与えた。伊藤は野球に集中するために一定期間SNSの更新は控える考えだが、「支障にならない程度にうまく活用して、違ったプロ野球選手のモデルとしてやっていけるんじゃないか」と今後の再開を見込む。デジタルネイティブ世代の選手がどのようにSNSと向き合っていくかも興味深い。(日本ハム担当・東尾洋樹)

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