広島・矢崎 苦手の変化球に一工夫「キャッチボールから全部」、先発枠争いへ感覚磨いた

[ 2021年1月23日 05:30 ]

広島・矢崎
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 宮古島での自主練習を終えた広島・矢崎が22日、大野練習場での自主トレに初合流した。キャッチボールでスライダー、フォークを意欲的に投じ、先発枠争いに食い込む意気込みを示した。

 「真っすぐと変化球を分けると、どう投げようかという練習になってしまう。キャッチボールから全部投げ、ただ選択している感覚の方が練習としての価値が高いと思う」

 16年ドラフト1位。150キロ超の直球が自慢だが、変化球の制球力に欠け「真っすぐ100%で待たれて苦しむことが多い」。それを改善するための矢崎なりの工夫だった。

 昨秋のフェニックス・リーグで兆しを見せている。先発で4試合23イニングを投げ、自責点1の防御率0・39。視察した佐々岡監督は、変化球の制球力向上に目を細め「来春は先発で競い合ってほしい」と期待した。

 「自分のできることをやるしかない。自分を100%表現し、それを1年間続けたい」

 今春は1軍スタートが決定。苦しみながらワザを磨き、経験を積んだ26歳に期待大だ。(江尾 卓也)

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2021年1月23日のニュース