“ベリーグッド”な22球!広島・大瀬良 術後初の投球は「すごく順調」3年連続開幕投手も見えてきた!

[ 2021年1月23日 05:30 ]

右肘手術後初のブルペン投球を行った大瀬良(球団提供)
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 広島・大瀬良大地投手(29)が22日、廿日市市の大野練習場でブルペンに入り、昨年9月の右肘手術後初の投球練習を行った。捕手を立たせ、バランスを意識しながら直球のみ22球。「すごく順調にきている」と白い歯をのぞかせた。今春キャンプは8年目で初の2軍始動。背中で若手を引っ張り、万全の状態で1軍に合流するつもりだ。

 視察に訪れた菊地原2軍投手コーチも「ベリーグッド。いい球を投げていた」とうなずくほどだった。昨年9月の右肘手術から約4カ月。初の投球練習は捕手を立たせ、直球のみ22球を投げた。大瀬良は笑顔の中に安ど感をにじませた。

 「本格的な立ち投げは術後初。無事に終えられて良かった。強度が上がったけど、現状は何の問題もない。すごく順調にきている」

 春季キャンプに臨む前の準備段階。いきなりブルペンに入るのではなく、「細心の注意を払って」19、20日の2日間は傾斜を使ってキャッチボールをこなしていた。右肘の状態を確認しつつ、26日までにもう一回ブルペン入りを検討する。

 今春は8年目で初の2軍始動が決まった。佐々岡監督は「手術、故障明けの選手は秋の時点で2軍からと決めていた」と説明。投手の主将に指名した勤勉な大黒柱には「1年を考えてのこと。焦らずにという意味もある」と配慮を示した。

 大瀬良は首脳の思いを理解する。「責任持ってしっかり調整し、1軍で頑張ってくれと言われた」。宮崎・日南で発展途上の若手と一緒に流す汗。見られることを頭に入れ「学んでほしいという思いを持って頑張りたい」と気を引き締める。

 ボディーは既にシーズン仕様だ。離脱した9月に94~95キロあった体重は現在88~89キロ。30歳を前に体の変化を実感しており、より質の良い投球を求めて体の使い方や柔軟性重視に方向転換し、思い切って減量したという。手応えも感じている。

 「筋肉量を落とさないように努め、体脂肪だけがうまく減ってくれた。質で言えば、昨年の同時期よりも今年の方がいい球を投げられている実感がある」

 順調に復活への段階を踏み、3年連続開幕投手への期待にも「頑張りたいという思いが日に日に強くなる」という右腕。じっくり調整し、沖縄の1軍に万全の状態で合流する。(江尾 卓也)

 ≪岡田 テークバック意識の新フォームに手応え≫広島の岡田が大野練習場のブルペンに入り、今年初の投球練習に汗を流した。投球する際に「右腕が遅れ気味だった」ため、テークバックを意識して早めに右腕を振るようフォーム改造。捕手を座らせて32球を投げ「7~8割の力で結構強めに投げた。試し中だけど、今日の感じでいいと思う」と手応えを強調した。12勝を挙げた17年から成績は下降線を描き、昨季は制球難で1軍登板ゼロ。「1軍で投げられるように、やれることを一つずつやっていきたい」と巻き返しを誓っていた。

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2021年1月23日のニュース