阪神 ロッテ自由契約のチェンと合意、“高速決着”で争奪戦制した

[ 2020年12月8日 05:34 ]

ロッテから自由契約となったチェン・ウェイン
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 阪神がロッテから自由契約となり獲得を目指していたチェン・ウェイン投手(35)と基本合意に達したことが7日、分かった。複数年契約とみられる。2日に公示された保留選手名簿から外れた際に谷本修球団本部長が「実績ありますよね。いいピッチャー」と評価。ロッテも含めた他球団と争奪戦を展開していたが“高速決着”で制した。

 チームの先発陣で来季も計算できる左腕は高橋だけで、今季まで在籍したガルシアもすでに退団。先発要員だった岩貞も救援に本格転向することが濃厚だ。チェンは今年9月にロッテに加入し4試合登板で0勝3敗も防御率2・42。中日時代は10年に13勝するなどNPB通算36勝でメジャーでも通算59勝。経験、実績ともに十分な助っ人の加入はローテーション強化へ大きなピースとなる。

 中日時代、巨人戦には球団別最多となる33試合に登板。9勝11敗と黒星先行も防御率2・52と安定感を示した。今季大きく負け越した宿敵に雪辱を期すチームには頼もしい存在でエース西勇とともにフル回転が期待される。

 ◆チェン・ウェイン 1985年7月21日生まれ、台湾出身の35歳。台湾・高苑高から国立体育学院を経て04年に中日入り。同年のアテネ五輪と08年北京五輪台湾代表。09年最優秀防御率。11年まで在籍後、12年にオリオールズ入り。19年までメジャー通算219試合で59勝51敗、防御率4・18。今季はマリナーズとマイナー契約も6月に契約解除。9月にロッテでNPB復帰。通算成績は131試合36勝33敗1セーブ、防御率2・58。1メートル83、90キロ。左投げ右打ち。

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