阪神1位・佐藤輝、菅野との対戦熱望「もちろんホームラン」30発でG倒だ

[ 2020年12月8日 05:30 ]

ファンクラブイベントで目標に「新人王」を掲げた佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神は7日、大阪市内のホテルで育成を含む新入団9選手の入団会見を行った。背番号8のタテジマ姿を初めて披露したドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)は対戦したい投手を問われると宿敵の絶対的エースである菅野と即答。続けて、本塁打を思い描いていることを明かした。

 「(菅野は)やっぱりセ・リーグでいい投手ですし、対戦して、いい結果を残したい。もちろんホームランというのはイメージしています」

 今季も右腕には5試合で先発対戦し4勝を献上。チーム打率・215と抑え込まれた。ポスティングシステムを使ってのメジャー挑戦も視野に入れているが残留の選択肢も残っており、大型ルーキーには期待せざるを得ない。

 全体的にも敵地で8連敗するなど巨人には8勝16敗で9年連続負け越し、最終的に7・5ゲーム差を付けられた。直接対決の成績がそのまま「差」となっただけに、打倒巨人なしに2005年を最後に遠ざかるリーグ優勝はありえない。「優勝するためには巨人を倒さないと。巨人戦であったり、いいところで打てるようになりたいですね」とG倒が特別であることはすでに理解している。

 求められるのは、やはり長打であり一発だ。会見では「本塁打であれば30本ぐらいは打ちたい」と指名後から通じて初めて自らの口で具体的な数字に言及した。プロ野球の新人最多記録は西武・清原らの31本で、球団新人では田淵幸一(スポニチ本紙評論家)の22本が最多。2桁に到達したのは80年の岡田彰布の18本が最後で、球団の左打者では一人もいない。佐藤輝が公言通りの活躍を見せれば、巨人を倒す可能性も高くなる。

 順調なら来春キャンプは1軍スタートが確実。近大の先輩にあたる糸井らからも多くのことを学ぶことができる。「(先輩らは)ライバルというよりは、まずはいろいろ吸収して。走攻守全部のレベルが高いので何か一つは吸収できるように」とレベルアップするための要素を貪欲に求めていく。

 「しっかり結果を残して、将来的には日本を代表するような選手になりたい」

 無限の可能性を秘めた4番候補が来季、いきなり虎党の夢と希望になる。(阪井 日向)

 ○…新人の最多本塁打は59年桑田武(大洋)、86年清原和博(西武)の31本。阪神で2桁本塁打は48年別当薫13本、50年渡辺博之11本、69年田淵幸一22本、80年岡田彰布18本の4人で、いずれも右打者。左打者で最多は19年近本の9本。

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2020年12月8日のニュース