阪神3位・佐藤蓮 久保田コーチの背番「30」継承 目標の「165キロ」へ弟子入り熱望

[ 2020年12月8日 05:30 ]

ファンクラブイベントで目標に「開幕一軍」を掲げた佐藤蓮(撮影・大森 寛明)
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 背番号にふさわしい剛腕を目指す。阪神のドラフト3位・佐藤蓮(上武大)は、あの「JFKトリオ」のKを担った久保田2軍投手コーチの30番を継承。目標に「165キロ」を掲げ、先輩のような剛速球で打者をねじ伏せる投球を思い描いた。

 「勝利の方程式の最後になった人の背番号をもらえることができ、自分も“最後は佐藤蓮に任せれば抑えてくれる”という投手になりたい。スピードボールは誰もが投げたくても投げられるものではないと思うけど、自分には可能性があると思っている。160キロ、165キロを投げられるようになりたい」

 1メートル88、101キロと球団新人No・1のサイズで、久保田コーチをほうふつさせる骨太の体形。ケガもあり高校、大学では目立つほどの実績はないが、矢野監督が「本当にスケールの大きい選手。タイガースのエース、その枠を超えて日本の投手を引っ張っていける素材」と絶賛するポテンシャルを秘める。目標の選手には今季球団最速の162キロを計測した藤浪を挙げた一方、来季から2軍コーチを務める30番の先輩に弟子入りを熱望した。

 「先発、リリーフ、どっちをやるかはわからないんですけど、どういう気持ちでマウンドに臨んでいるかであったり、ストレートの投げ方、投球術を盗めるようにいろいろ聞きたいなと思います」

 直球だけでなく、矢野監督が「カーブも魅力」と話す決め球もある。先発はもちろん、中継ぎ、抑えの適性も感じさせる大型右腕。上武大では4年秋まで公式戦登板はなく、8月末のロッテ2軍との練習試合で自己最速155キロをマークして一気に注目されたようにまだまだ成長中だ。同7位・高寺以外は即戦力がそろった同期の中でも伸びしろの大きさはピカイチ。「テル」だけでなく「レン」にも、猛虎の未来を担う大器の予感が漂う。(山添 晴治)

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2020年12月8日のニュース