内川 ヤクルト入り決定的 希代のバットマンがセ・リーグ復帰 38歳、もう一花咲かす

[ 2020年12月8日 05:32 ]

内川聖一
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 ヤクルトが、ソフトバンクを退団し、自由契約となっている内川聖一内野手(38)を獲得することが7日、決定的となった。トライアウト終了を受けて交渉が解禁となり、内川側に獲得の意思を伝える連絡を入れた。球団幹部も「話し合いは順調に進んだ」と話した。

 希代のバットマンがセ・リーグに戻ってくる。現役最多のプロ通算2171安打を誇る内川が、ヤクルトに加入する見込みとなった。今季は1軍出場こそなかったが、2軍では打率・327をマーク。卓越した技術はまだまだ衰えを知らない。

 11月1日のウエスタン・リーグ最終戦の阪神戦後には「今年は1打席も1軍でチャンスをもらえなかったことで野球をやめる決心がつかなかった」と現役への思いを語っていた。ヤクルトは今季、一塁を固定できず、先発出場の最多は村上の66試合にとどまる。スタメンはもちろん、代打で控えていても内川は心強い。

 期待の大きさは背番号にも表れる。球団は内川に対し「7」を用意する方向。過去には豊田泰光や小早川毅彦ら名選手も背負った。現在の1桁番号は生え抜き選手がつけるか、空き番号という状況。内川に提示すること自体が、球団がかける獲得への熱意といえる。

 他球団も獲得に向けた調査を行っていたが、ヤクルトが争奪戦を制する見通し。今シーズン、右打者の主軸は山田哲だけだった。内川の加入は、打線に厚みだけでなく、バリエーションももたらす。2年連続最下位からの巻き返しに向け、頼もしい男が加わる。

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