清原氏“監督デビュー” トライアウト参加選手に伝えた「夢は必ずかなう」

[ 2019年11月8日 05:30 ]

トライアウトを受ける選手を前に、監督としてあいさつをする清原氏(撮影・西川祐介)
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 日米のプロ野球へ挑戦する公開トライアウト「WorldTryout2019」の予選会が7日、横浜市内の保土ケ谷球場で行われ、選手選考を行う「監督」として清原和博氏(52)が参加。16年2月に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕されて以来、初めてグラウンドに足を踏み入れ、万感の思いで球界復帰の第一歩として選手選考に臨んだ。なお、30日の本選(神宮球場)へ進む選手は後日発表される。

 濃紺のスーツ姿でグラウンドに入った清原監督の姿を見て、スタンドのファンから声が飛んだ。「清原ー、頑張れッ」。柔和な笑みを浮かべ、手を上げて応える。球界復帰へ確かな一歩だった。

 「皆さんは小学生からプロ野球選手を夢見てやってきた。今日は、そのチャンスがあります。頑張ってください」。トライアウトに臨む選手たちを激励し、熱いまなざしをグラウンドへ向けた。試合形式での選手選考。30日の本選へ進む選手の力量を見極めた。

 予選会には国内の独立リーグ、アマ選手42人が参加。その中に清原監督に憧れるPL学園の後輩もいた。BCリーグ・石川の岡本仁内野手(25)だ。試合前にあいさつし、握手した岡本は「一番憧れている先輩。初めて野球で緊張して体が動かなかった」。そう言いながら3打数2安打2打点と活躍。16年に野球部が休部となり、母校で最後のプロ入りを目指す後輩に清原監督も「試合前(先輩へちゃんと)あいさつに来た。PLの伝統を引き継いでくれるのはうれしい」と話した。

 「今日は胸がワクワクした。若い選手のプレーを見て、自分も頑張らないといけないと思った」。30日の本選ではユニホームを着てグラウンドに立つ清原監督は、選手たちへこう言った。「夢は必ずかないます」――と。 (秋村 誠人)

 ▽WorldTryout2019 プロ野球12球団合同トライアウト(12日、舞洲)とは別にNPB、MLBのスカウトを招いた形で開催する公開トライアウト。国内外のリーグに挑戦できるフィールドにすることが目的になる。独立リーグ、アマ選手が参加した予選の通過者にプロ野球の戦力外選手、米マイナー選手などが加わり、30日に本選(神宮)が行われる。

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