“美しすぎる女子野球選手”加藤優ら退団試合 今後も「選手を続けながら女子野球の普及活動を」

[ 2019年11月8日 21:03 ]

女子プロ野球リーグ 退団試合   89ERS 5―0 39ERS ( 2019年11月8日    わかさスタジアム京都 )

退団試合に出場した加藤優
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 1日に4球団71人中、半数以上の大量36選手が退団することが発表された女子プロ野球の退団者による退団試合が8日、京都市のわかさスタジアム京都で1200人の観客を集めて行われた。

 試合後の会見では彦惣高広代表理事(41)が「来年に向けて野球だけの契約という道をつくった」と説明。現在は運営元のわかさ生活の野球事業部の正社員としてそれぞれのチームに所属する選手たちに、来季はNPBなどと同様の個人事業主としてのプロ契約を提示した。だが、W杯で3大会連続MVPの里綾実、設立時からのメンバーである今季最多勝の小西美加らにはオファーせず。「雇用を第一にするということが大前提」と正社員として社業に専念させることは保障したが、里は「まだまだ現役がやりたい」、小西は「契約させてくださいと言いましたが、来季の構想にはいないと言われました」と事実上の“戦力外通告”がされたことが選手の口から明らかとなった。一方で、自らの意思で退団を選択した選手もいるもよう。“美しすぎる女子野球選手”として話題を集める加藤優(24)は「はっきり言えない部分もありますが、プレーヤーを続けながら女子野球の普及活動もやっていきたい」と話した。

 「このリーグを存続させるには想像を絶する時間と労力が必要」と運営の窮状を口にした彦惣代表理事。ただ、最も肝心な退団理由や雇用形態に話が及ぶと明言を避け、選手側からの説明でしか退団理由がわからないという消化不良の運営側の会見となった。開始から10年、女子プロ野球が岐路に立たされている。

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