ソフトB試合前の声出し儀式、異彩放つ西田“ムチャ振り”もネタ1つで「大丈夫」

[ 2018年9月29日 23:22 ]

ソフトバンク・西田
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 試合前の儀式。ソフトバンクの円陣の声出しは“熱男”こと松田宣浩内野手(35)が直前に指名する。そこで、ひときわ異彩を放っているのが、楽天から加入した西田哲朗内野手(27)だ。

 あまりの面白さ(?)に、球団公式ツイッターにも動画でアップされるほど。話は長いが、話題も豊富だ。9月7日のオリックス戦ではユニホームのポケットに「あたりめ」を仕込み、「あたりめ〜のことをあたりめ〜にしましょう」と締めて、爆笑を誘った。

 声出しといっても、野手が順番で務めるため、一度終われば、しばらく出番は回ってこない。しかし、松田宣はウオーミングアップで「今日はマッキー(牧原)やな。順番やもん」と振っておきながら、突然、「今日はてっちゃん!!(西田)」と“奇襲”を仕掛けてくる。

 それでも動じないのが西田の凄いところだ。2日連続で指名された9月8日のオリックス戦。おもむろに「コーヒーフレッシュ」を取り出し、「今日はフレッシュに行きましょう」と締めた。指名されるはずのない日の“備え”に、一同、驚かされた。

 ゴキブリやみの虫を取り上げたこともあった。とにかく、予想できないところから、話題を持ってくる。「結構、プレッシャーはある。でも、1つネタがあれば大丈夫です」とさわやかに笑う。ただ、「あたりめ」については、「あれは臭くなるので、やめたほうがいい」とアドバイスをしてくれた。

 首位・西武のM1で迎えた29日の一戦では3―1の勝利を収め、目の前での胴上げを阻止した。この日、声出しを担当したのはムードメーカー・川島慶三内野手(34)だった。「目の前で胴上げは絶対阻止しましょう!以上っ!」と話し、今季2勝にとどまっていた敵地メットライフドームの最終戦を白星で締めた。ペナントレース9試合、CSと残り少ないが、声出しから始まるドラマを楽しみたい。(記者コラム・後藤 実穂)

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2018年9月29日のニュース