工藤ソフト 連覇絶望的…沈黙2分間「目の前で胴上げだけは絶対させない」

[ 2018年9月29日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―5西武 ( 2018年9月28日    メットライフD )

<西・ソ>6回2死一塁、中村(左)に決勝2ランを打たれ肩を落とす千賀 (撮影・久冨木 修)                                                                                                                                    
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 ソフトバンクは28日、西武に3―5で敗れ2連敗を喫した。ゲーム差が8に広がり、西武の優勝マジックは1。2年連続のリーグ優勝は絶望的となった。先発の千賀滉大投手(25)は2本塁打を許し6回2/3を5失点で7敗目。打線は9安打を放ちながら3得点止まりで、西武・菊池雄星投手(27)に19試合目で初黒星を喫した。

 沈黙は、約2分間に及んだ。

 リーグ連覇が絶望的となる敗戦に、工藤監督の口から言葉が出てこない。西武の優勝マジックが1となる、痛恨の2連敗。厳しい表情のまま絞り出した。

 「ここで終わりではない。明日もある。何が何でも目の前で胴上げだけは絶対にさせない。強い気持ちを持って戦う」

 逆転優勝の望みをつなげるために、7連勝と勢いに乗って迎えた敵地での3連戦。前日に続き、失点はすべて一発から生まれた。先発の千賀が初回に山川に先制3ランを許すと、同点の6回には中村に勝ち越しの2ランを浴びた。「ホームランを打たれるタイミングが…。ヨーイ、ドンで打たれ、中盤に点をやってはいけないところで打たれた」と敗戦の責任を背負った。

 メットライフドームでは中継ぎ登板も含め11試合目となった右腕は、またしても同球場で勝てなかった。今季は被本塁打が20本あるが、西武戦は最多の12本。メットライフドームでは9本を許している。クライマックス・シリーズ(CS)で再び登板する可能性がある球場だけに「ここまで(対策の道筋を見失った)“迷子”が続くと、どうしたらいいか分からないところがある」と首をひねるしかなかった。

 打線は3回に5安打を集中し3点差を追いついたが、4回以降は無得点。西武・菊池にプロ入り以来19試合目で初黒星を喫した。藤本打撃コーチは「苦手意識があるわけではない。CSでも当たるし」とリベンジを誓った。

 メットライフドームでは6連敗で、もう後がなくなった。せめて目の前での胴上げだけは阻止しなければならない。工藤監督は「本来のホークスの形を取り戻せるように頑張ります」と3戦目に目を向けた。

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2018年9月29日のニュース