清宮 王先輩に並んだ高卒1年目7号 謙遜「比べるほどではない」

[ 2018年9月29日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5―3楽天 ( 2018年9月28日    楽天生命パーク )

<楽・日>2回無死、清宮が右越えにソロアーチを放つ(撮影・篠原岳夫)
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 ゆっくりと一塁に向けて走り出した。日本ハム・清宮が2回に早実の先輩でもある59年の巨人・王貞治(現ソフトバンク球団会長)に並ぶ高卒1年目での7号ソロ。打球は右翼席の中段まで達した。

 「並んだことはうれしいけど(自分は)比べるほどではない。試合は続いてる。明日も自分の形で打ちたい」

 直近のオリックス2連戦は計8打数1安打で「何とかしたい」と強く思った。1ボール1ストライクから菊池のフォークを強振。一発を放った過去6試合は1勝4敗1分けだったが、打線が9回に4連打などで逆転し「また負けるかと思ったけど粘りで勝ててよかった」と目を輝かせた。

(久々守備も無難/) 中田が休養のため、プロ1号を放った5月9日のオリックス戦以来の一塁での出場。7月に右肘を痛めて以降、8月21日の1軍昇格後も出場はDHだったが、守備でも無難な動きを披露し「やっと野球をやっているという感じ」と笑う。「まあ、普通だね」と栗山監督も潜在能力の高さを認めるだけに簡単には褒めないが、表情はうれしそうだった。

 昨年9月22日にプロ志望届を提出し「やるからには王さんのようになりたい」と868本塁打の先輩を目標に掲げた。あれから1年。19歳は全ての経験を糧に成長を続ける。 (山田 忠範)

 《93年松井(巨=11本塁打)以来25年ぶり》清宮(日)が7号先制ソロ。高卒新人の7本塁打以上は93年松井(巨=11本塁打)以来25年ぶり。2リーグ制以降では59年王(巨)に並ぶ9位タイに浮上した。なお、清宮の本塁打の肩書を見ると、先制が2本、逆転、勝ち越しが各1本と全7本中4本が殊勲アーチだ。

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