【東尾修氏視点】雄星 ソフトB戦初勝利は1勝以上の価値 CSでも期待できる

[ 2018年9月29日 09:34 ]

パ・リーグ   西武5―3ソフトバンク ( 2018年9月28日    メットライフD )

<西・ソ>7回3失点の好投で14勝目を挙げた菊池(撮影・西尾 大助)
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 西武・菊池がメットライフで、しかもソフトバンクに初勝利した意味は大きい。CSで再び対戦の可能性があり、勝てない状態で入れば、心理的な部分に影響が出る。これで吹っ切れるはずだ。

 菊池は右足を上げた際に一度膝を伸ばしてから踏み出す形にしているが、爪先が立ってしまっているから、踏み出した接地の部分で弾力性がない。だから、右足に体が乗っかることができず、前に出て行けない。私は気にくわないが、投球フォームを今さら言っても仕方がない。短期決戦は自分の状態や投球フォームを考えるより、打者に全神経を注いで立ち向かわねばならない。その意味で、勝ち越した直後の7回に柳田を二ゴロに仕留めた1球は155キロを計測したが、球威も気持ちも乗っていた。この投球を続けることだ。

 西武の所沢での胴上げは、私が監督としてリーグ優勝した時以来だと聞いた。ぜひ、所沢のファンの前で、決めてもらいたい。(スポニチ本紙評論家)

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2018年9月29日のニュース