【栃木】作新 県内無敵8連覇 39年前と同じ…2回から2年生が緊急登板

[ 2018年7月23日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会栃木大会決勝   作新学院2―0白鴎大足利 ( 2018年7月22日    宇都宮清原 )

<作新学院・白鴎大足利>優勝を決め喜びを爆発させる林(左)ら作新学院ナイン(撮影・郡司 修)
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 8連覇。最後まで投げきった作新学院の2年生右腕・林は、何度も両手を夏空に突き上げた。エース高山が連投の疲労もあってわずか1イニングで降板。2回から急きょマウンドに上がった背番号11は8回、106球を投げて5安打無失点に封じ「試合前から(肩を)つくっておくように言われていたし、焦りはなかった。9回まで投げるつもりだった」と大粒の汗を拭った。

 「一番苦しかった」のは8回1死一、二塁。「絶対に点を取られたくなかった。ギアを上げた」と5番・水谷を遊ゴロ併殺に仕留めた。県内無敵の8年連続出場。白鴎大足利と決勝で戦うのは39年ぶり(当時は足利学園)だったが、不思議な因縁もあった。79年夏も先発投手が1イニングで降板。この日の林と同様に、OBの小林喜久男さん(56)が2回から延長13回まで投げ抜いた。試合は3―4で惜敗。その小林さんが一塁側スタンドで見守る前で、見事に甲子園切符を手にした。

 憧れの投手は同じ背番号11の楽天・岸。「自分の持ち味は真っすぐの伸び。甲子園でも自分のピッチングを見せたい」と笑顔を見せた林を、夢舞台のマウンドが待っている。 (鈴木 勝巳)

 ▼小林喜久男さん(作新学院OB)僕はセカンドを守っていて、2回から登板した。今日も当時と同じで、不思議な感じですね。林君はボールが切れていたし、真っすぐが良かった。

 ▼西武・今井(16年度卒)僕が3年の時に、頑張っていた後輩がまず第一歩を踏み出したと思います。

 作新学院(栃木)1885年創立の私立校。OBに競泳の萩野ら。

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