広島・永川 793日ぶり勝ったぁ 左膝手術乗り越え1回零封

[ 2018年7月23日 05:30 ]

セ・リーグ   広島8―6巨人 ( 2018年7月22日    マツダ )

<広・巨>793日ぶりの勝ち星を挙げた広島・永川(撮影・北條 貴史)
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 破顔一笑だった。16年5月20日の阪神戦以来、793日ぶりに味わう待望の美酒。昨年9月に受けた左膝手術を乗り越え、復活への一歩を踏み出した広島・永川は、自身の1勝よりもチームの勝利を真っ先に喜んだ。

 「いい勝ち方。6点差をひっくり返したのはスゴい。巨人は痛いと思う。3連勝は大きいし、うれしい」

 同点の7回に3番手として登板。先頭・吉川尚を遊撃内野安打で出塁させたが、ベテランは動じない。続くマギーを外角低めスライダーで空振り三振に仕留めると、スタートを切った一塁走者・吉川尚を会沢が刺した。瞬時の三振ゲッツーだった。

 「アツ(会沢)が本当にいいボールを投げてくれた。助かった」

 6月7日の日本ハム戦が743日ぶりの1軍登板。以来12試合に中継ぎ登板し、防御率0・82と抜群の安定感を誇る。これが通算37勝目。冗談めかし「ボクの勝ちは全然うれしくない。それよりも10試合を抑える方がうれしい」と笑った。

 2番手・アドゥワもキラリと光った。高橋昂を継いで4回途中から登板し、2回2/3をピシャリ。試合の流れを変える好投を演じ、初のお立ち台で「言われたところで、思い切って投げようと思っていた。最高です」と白い歯をのぞかせた。

 2位・巨人に力の差を見せつけた同一カード3連勝。緒方監督は中継ぎ陣の好投をたたえる中でベテラン右腕にも言及し「だいぶ制球できているし、切れも感じる。結果も出しているので、いい場面で使いたいと思う」とし、勝利の方程式での起用を示唆した。(江尾 卓也)

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2018年7月23日のニュース