陽川 お目覚め弾 先発落ち危機も金本監督「行かせてよかったよ」

[ 2018年7月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11―7DeNA ( 2018年7月22日    横浜 )

<D・神>7回1死一塁、中越え2ランを放ち、ゴリラポーズで生還する陽川(撮影・大森 寛明)
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 阪神・陽川がDeNA戦で不振を打開した。3回1死無走者の第2打席で5試合21打席ぶり安打となる左前打を放つと、7回1死一塁では11試合ぶりとなる4号2ランをバックスクリーンにぶち当て、復活へのノロシを上げた。

 「追い込まれていたので、開きを我慢してコンパクトに打っていこうと思った。試合中に考えても仕方がないので、練習でやってきたことを打席に入る前に思い返してやっていこうと思った」

 16日の巨人戦の初回に左前打を放ってから20打席、バットが鳴りを潜めた。打順は21日に6番、この日は7番まで下がった。頭の中は苦悩と焦りにとらわれていたことだろう。実は、崖っぷちにも立たされていた。指揮官は「陽川も今日迷ったけど、行かせてよかったよ。そういう(先発落ちの)意見もあった」と試合前の舞台裏を明かした。苦悩を振り払い、窮状を打破する2安打となった。

 「金本式」の復調だった。不振に陥ってから連日、指揮官にノックの雨を浴びた。左右に振られ、息を切らせた。それこそ、指揮官も現役時代に実践した“復調ルーティン”。試合前に「俺もよくやったんよ。それで不思議と打てるようになった。なんで打てるようになるのか分からんけど」と話していた金本監督は試合後、「(ノックが奏功した)だろ?関係あることにしようよ」と、愛弟子の復調に目尻を下げた。(惟任 貴信)

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2018年7月23日のニュース