糸井 超人凄すぎる!骨折から復帰2戦連発「取り返したい」

[ 2018年7月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神11―7DeNA ( 2018年7月22日    横浜 )

<D・神>5回、右越えソロを放ち、ナインとハイタッチをかわす糸井(撮影・大森 寛明)
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 凄すぎて、形容する言葉が見つからない。右腓骨(ひこつ)骨折から復帰2戦目となった阪神・糸井が、2試合連続本塁打を含む3安打の大暴れだ。

 「チーム皆、一丸となってやっている」

 まずは初回1死一、二塁。1ボール2ストライクから今永の低めに沈むスライダーを拾った打球は右前にポトリと落ちる先制の適時打となった。7得点を記録した前夜の流れを途切れさせない、貴重な貴重な先制点。これには片岡ヘッド兼打撃コーチも「今日(のポイントは)は初回に点を取ってくれたこと」とチーム初安打で先発野手全員安打の口火を切った一打を称えた。

 3回先頭では一、二塁間を破る右前打を記録し、続くロサリオの2ランを演出。序盤にしてさすがの働きを見せると、圧巻は5回だった。再び先頭で打席に立つと2番手・須田のカーブをフルスイングで叩き上げた打球は弾丸ライナーで右翼席に突き刺さる12号ソロ。昨年10月1日、5日以来となる2試合連続アーチとなった。

 さすがの修正力だった。本塁打する直前127キロスライダーに対してはタイミングが早すぎて一塁方向へのファウルになっていた。結果球はさらに遅い113キロカーブ。体勢をを崩されてもおかしくない球速差でも、右膝でグッと我慢しドンピシャのタイミングで捉えてみせた。

 3日に出場選手登録を外れた離脱中のチーム成績は7試合で1勝6敗、その間の総得点は22点と悲惨な状況だった。「迷惑をかけていたので取り返したい」と最下位転落まで見えていた状況で帰って来ると、2試合で計18得点。こんなにわかりやすい復活劇はない。

 ダイヤモンドを悠々と一周し、ロサリオとハイタッチした後、躓きかけて金本監督を驚かせる“らしさ”も発揮した。どん底に沈みかけていたチームを救うのは、やっぱりこの男だ。(巻木 周平)

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2018年7月23日のニュース