帝京・前田監督が語るタイブレークのポイント「攻撃にセオリーはない」

[ 2018年3月23日 08:30 ]

帝京の前田監督
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 第90回選抜高校野球大会は23日、甲子園球場で開幕する。22日は開会式のリハーサルが行われた。今大会はタイブレーク導入決定後、初めて行われる甲子園として注目が集まる。歴代3位タイとなる甲子園通算51勝を挙げている帝京の前田三夫監督(68)にポイントを聞いた。

 私は07年夏に佐賀北との準々決勝で延長13回サヨナラ負けした試合を経験しているので、13回までいくと選手が疲労困ぱいになるのを知っている。本当は再試合で決着がつくまで戦わせたいし、15回を投げきるような投手に引きつけられるのも分かるけど、健康面を考えるとタイブレークの導入は仕方ない。

 日頃からタイブレークの練習をして、慣れさせる必要はある。ただ、攻撃ではこうしなきゃいけないというセオリーはないのではないか。例えば先攻は無死一、二塁から送りバントをしなきゃいけないわけではない。そのときの選手の顔つき、試合の状況、打順など、さまざまなことを加味しなきゃいけない。相手の打順も考えないと。重盗して無死二、三塁にできれば一番いいけど、実際にあの甲子園の緊張感の中でそれができるかは難しい。

 先攻と後攻は五分五分とも言えるけど、先攻は点を取りにいかないといけない。後攻は同点なら1点取ればいいし、状況によって戦い方を変えることができるから、若干有利かなと思う。

 守りで大事なのは、慌てないことだ。甲子園では、慌てると点数を取られる。甲子園では初めての試み。見る方は面白いのではないか。あの緊張感の中で、どんな展開になるか、私も注目したい。

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