巨人・坂本ら育てた名将も感無量「1回勝ったら…」誓い通り校歌歌う

[ 2018年3月23日 18:34 ]

第90回選抜高校野球大会1回戦   明秀学園日立4―3瀬戸内 ( 2018年3月23日    甲子園 )

<瀬戸内・明秀日立>9回、同点の右前適時打を放ち、ガッツポーズする明秀日立・増田
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 昨秋の関東大会準優勝校・明秀学園日立(茨城)が瀬戸内(広島)に4―3で逆転勝ちを収め、初出場初勝利。茨城県勢として春夏通算80勝をマークした。

 1点を追う9回、8番・有住と代打・佐伯の連打で無死一、三塁とし、続く1番・増田の右前打で3―3の同点。送りバントで1死二、三塁としてから3番・池田がセンターへ犠牲フライを放ち、4―3と逆転し、この1点が決勝点となった。

 貴重な同点打を含む3安打を放った主将の増田は「仲間がつないでくれたチャンス。体が勝手に反応した」と初球を叩いた殊勲打を振り返った。「初球が打てるのは自分が非常にいい時」。初回にも初球を叩いて左越え三塁打を放ちながら、ランニング本塁打を狙って本塁憤死。7回にも先頭打者として左中間フェンス直撃の二塁打を放ったが、続く北野の遊撃へのゴロでスタートを切り三塁憤死と走塁ミスが続いていたが、最後にチームへ勝利をもたらした。

 「今までは勝ってあまり校歌を歌ったことないんですけど、甲子園では1回勝ったら絶対歌ってやろうと思ってましたんで、本当に歌えて感無量です」と金沢成奉監督(51)。光星学院(現八戸学院光星、青森)を率いて8度の甲子園出場を誇り、坂本勇人(巨人)らを育てた名将は「明秀日立の金沢としてスタートを切って、なかなか出られない日が続いたので何とか甲子園でと思ってやってきたのが、きょうひとつ、一歩進んだ。子どもたちのおかげで本当にうれしく思っています」と頬を緩ませた。2回戦では大会5日目の第3試合で高知(高知)と対戦する。

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