国学院栃木 エース負傷交代も2番手・渡辺が満塁併殺斬り「自分でも鳥肌が」

[ 2018年3月23日 16:05 ]

第90回選抜高校野球大会第1日・1回戦   国学院栃木3―2英明 ( 2018年3月22日    甲子園 )

<英明・国学院栃木>4回1死満塁、加藤(奥)を二ゴロ併殺に仕留める国学院栃木・渡辺
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 国学院栃木は3投手の継投による“勝利の方程式”がはまり、1点リードを守り切って勝利。前回出場した2000年以来18年ぶりとなる聖地での勝利に、柄目監督は「非常にうれしい。みんなの力で勝てた」と顔をほころばせた。

 最大のピンチは4回だった。序盤に3点のリードを奪ったが、3回まで走者を出しながらも無失点でしのいでいた先発・水沢はこの回に制球が乱れ、押し出し四球を与えて失点。なお1死満塁から打球が右脇腹を直撃する内野安打となってさらに1点を失うとともに、負傷交代を強いられることになった。

 この場面でマウンドに上がったのは背番号11の左腕・渡辺。「いつでもいける準備をしていた」との言葉通り、1番・加藤を1ボール1ストライクからの3球目、スライダーで二ゴロ併殺打に仕留めて無失点で切り抜けると、5、6回も走者を出しながら得点を許さず。試合後は「自分でも鳥肌が立つくらいいい投球ができた。コース、制球が良かった」と笑顔で振り返った。

 前回勝利した00年に1番打者として出場していた柄目監督は、同年生まれの選手たちの活躍による勝利に「感慨深い。縁を感じます」としみじみ。「流れを止めて、次につなげてくれた。落ち着いて投げてくれた」と度胸を称えた渡辺から3番手・宮にスイッチした継投策について問われると、「あれが我々国学院の野球です」と胸を張っていた。

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