【中畑清氏視点】筒香 下半身の重要性再認識 パワーが打球に伝わるように

[ 2018年3月22日 09:14 ]

フォーム改造に着手した筒香(右はキャンプで挑戦した直立フォーム、左は昨季までの重心を下げたフォーム、中央がその中間)
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 いいタイミングだった。より高いレベルを目指してのDeNA・筒香の試行錯誤。トライすることは悪いことじゃない。でも、突っ立ったままのフォームでは、練習ではよくても、実戦の速い球には対応できない。下半身から強さが打球に伝わらず、手打ちで左方向にしか飛ばなかったからね。下半身の重要性を再認識して修正に踏み切ったんじゃないかな。新フォームにこだわってシーズンに入って苦労するより、開幕前に修正してよかったと思う。

 バッティングってどっちかというと苦しんだ方がいい。すんなり行く方が不安になるんだ。これまで結果が出ないもどかしさはあったと思うけど、決して遠回りじゃない。下半身の重要性に気づいて基本に近い形に。いいスタートが切れる予感がするね。

 オープン戦は残り3試合。いい投手から1本出れば「やっぱりな」という確信が持てる。いい感触、手応えをつかんでシーズンに入ってほしいな。(スポニチ本紙評論家)

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2018年3月22日のニュース