伊万里 市を挙げて支援、市長は興奮「バックアップ続けたい」

[ 2017年12月16日 05:30 ]

来春センバツ21世紀枠候補9校発表

徹底してバットスイングをする伊万里ナイン
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 九州地区は、今秋の九州大会に67年ぶりに出場した伊万里(佐賀)が選ばれた。伊万里市が推進する「甲子園プロジェクト」のもと、地域や市民と一丸になり夢実現に近づいた。

 九州地区候補に選ばれ、犬塚主将は一層の精進を誓った。「うれしいですが、決まったわけじゃない。遠くに感じていた甲子園に少し近づけた。正式に選ばれたときに戦える、それなりのチームになっておかないと」。喜びを抑えながらナインはバットを握り、ひたすらスイングを重ねた。

 吉原彰宏監督(42)は「あとは準備して待つだけ。ただ、打てないと勝てない。30分間で400スイングを目標に例年よりも多く振らせていきます」と九州大会で痛感したパワーの差を今後の練習で埋める考え。

 佐賀県では05年の佐賀西以来の九州地区候補選出。21世紀枠で出場すれば、九州では14年の大島(鹿児島)以来5校目となる。

 伊万里OBで、13年4月に「目指せ!甲子園プロジェクト」を発足させ、支援してきた塚部芳和市長(68)も興奮を隠せない。「まずは大きな前進。選ばれると信じバックアップを続けたい。初夢が現実になれば」。これまで商工会議所や観光協会と連携し、野球教室や甲子園観戦ツアー、指導者研修会などを実施してきた。市内の公立3校のうち、甲子園出場がないのは伊万里だけ。伊万里商、伊万里農林は甲子園で白星がなく、同市の甲子園初勝利も期待される。来年1月26日の正式発表を待ちながら、市一丸で準備を始める。(井上 満夫)

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2017年12月16日のニュース