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1時間以上も…ハム・中田 新人時代から変わらぬ“プロ”のファンサービス

今年4月、鎌ケ谷でファンにサインをする日本ハムの中田
Photo By スポニチ

 近年の日本ハムには、不思議なくらいアマチュア時代から脚光を浴びてきたスタープレーヤーが集まる。1月上旬からスタートする新人自主トレでは、多くのファンがその姿を見ようと2軍施設のある千葉・鎌ケ谷に足を運ぶ。

 取材を通して見てきた大物選手たちには、独特の雰囲気がある。ダルビッシュには人を簡単に近づけさせないようなオーラがあった。逆に中田はいたずら好きの兄ちゃんといった印象だ。高校時代から「ハンカチフィーバー」を巻き起こしてきた斎藤は、最初からメディアに慣れていた。優等生キャラでどんな質問にも隙を見せなかった。二刀流の大谷はまじめでストイックだった。

 その中で中田は、取材陣との距離が近かった。入団当初からとにかくヤンチャで、18歳のルーキーなのに、報道陣を集めて「じゃんけんをやろう。負けた人がジュース」と提案。自分よりもはるかに年上しかいないメンバーを10人以上集めて、「最初はグー」とやり始める。勝利してジュースをゲットすると、遠慮することなく最高の笑みを見せていた。

 年齢は関係なかった。20、30歳代の記者たちはもちろん、50歳過ぎのおじさんにも言葉遣いは友達感覚だった。一方で、嫌な質問にもウソをついたり、逃げたりすることはなかった。だから取材はおもしろく、報道陣はみんな、中田のことを好きだった。

 注目を集める大物ルーキーには、大勢のファンが押し寄せる。握手を求められるだけでなく、サインをねだられ、カメラを向けられてはツーショットを要求される。特にオフになると、ものすごい数のファンが行列になることもある。こうなると、いくらファンサービスが重要だからといって、球団側も対策を考えなくてはならない。

 現実的に考えて、全員にサインすることは難しい。それが一日だけならば頑張れるが、連日となれば不可能に近い。ただ、中田だけは練習後に1時間以上かけてサインするところを何度も見た。人が並んでいるのを遠目から確認し、面倒そうな表情を浮かべながらも「よしっ、やるか」と意を決して行列の前に出てペンを走らせる。その姿はまさにプロだと感じた。

 プロ野球選手にとって一番必要なものは、「これぞ、プロ」というプレーを見せて、ファンに夢を与えることだと思う。ファンサービスも重要だが、それによって練習に支障が出てまうことは避けなくてはならない。

 日本ハムには早実から高校通算111本塁打をマークした清宮が入団する。今回も大フィーバーが巻き起こることは確実だ。大谷のようなストイックさを持つ一方で、中田のような大らかさも兼ね備える清宮は、どのようにファンと向き合っていくだろうか。球団にとっても大変な季節がまたやってくる。(記者コラム・横市 勇)

[ 2017年12月16日 11:45 ]

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