前代未聞の先発1球敗戦、日本文理大・弘中「仕方ない」プロでも記録なし

[ 2016年11月12日 17:12 ]

明治神宮野球大会 ( 2016年11月12日    神宮 )

 日本文理大の先発、弘中裕太投手(3年)がたった1球で敗戦投手となった。初回、先頭の竹中に初球を中前打され、中村寿博監督が交代を告げた。その後、救援投手が連打され、1失点。試合はそのまま同点に追いつくこともなく2―3で敗れ敗戦の責任投手になった。救援投手の1球勝利、1球敗戦は聞いたことはあるが、先発投手がけがではなく、1球で敗戦投手になるなんて前代未聞。日本文理大の中村監督は継投策が得意だが、この日は「流れを作って来い」と言って送り出され、初球ヒットで役目は果たせなかった。

 「大会前調子が良くて先発に使ってもらった。事前に打たれたり四球出したら代えるぞと言われてました。ストライクも低めに入って、もう少し投げれるかなとベンチを見たけど、監督が出てきたので交代かと。仕方ないです。悔いはありません」ベンチに戻る際はナインとハイタッチ。1球敗戦には「誇れる記録ではないので」と苦笑いを浮かべた。

 昨年11月から肩、肘を痛めており今大会終了後に病院で検査を受ける。「結果次第ですけど、これで野球を辞めるかもしれません」と言う。それだけに、1球に魂を込めたマウンドだった。

 プロ野球でもない「先発投手の1球敗戦」。しかし、悔いはないと言った弘中はすっきりした明るい表情だった。

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