金本監督 糸井口説いた60分!「初めての恋人や」

[ 2016年11月12日 05:52 ]

糸井とのFA初交渉を終え報道陣の質問に笑顔で答える金本監督

 フリーエージェント(FA)宣言した選手との交渉が11日に解禁され、阪神は大阪市内のホテルで、オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35)と初交渉。金本知憲監督(48)は「初めての恋人」という口説き文句を用意し猛烈アタックした。次回以降の交渉があった場合も出席する意向で最大限の誠意を見せる。球団もオリックスと同等と見られる4年総額18億円規模の条件提示を行ったもようだ。

 会食することなく60分にも及んだ濃密な初交渉。テーブルを挟んで向き合った糸井の胸を金本監督の言葉が打った。「初めての恋人や」―。その行間からも獲得への熱意があふれ出ていた。

 「すごく体の強さと言うか、若さと言うのか。とても今、35歳の選手には見えないものを感じました。自分が35歳の時と比べても、おそらく彼の方が全然、若くて強いんじゃないかなという印象を受けた。もう、恋人以上に思っているので」

 ひそかに思い続けてきた意中の人を前に指揮官も胸の高ぶりを抑えられなかった。スーツの上からでも、それと分かる鋼の肉体に目を奪われた。第一印象で「恋人」が「恋人以上」に昇格。その魅力についても、立て板に水を流すように言葉を並べた。

 「一番は35歳になっても50盗塁以上の数字を残せるところ。打率もほぼ安定して3割は計算できる。長打力も(ほぼ毎年)2桁本塁打を打っている。守りにおいても強肩ですし、もう選手として非の打ちどころが無い」

 改めて惚れ直したからこそ、発する言葉もおのずと熱を帯びた。14年前、自らを口説き落とした阪神・星野仙一監督のように―。「僕の場合は星野さんの強引すぎるほどの熱意で無理矢理、連れて来られた感じもありましたから」。笑いながら振り返った経験を踏まえ、この日も「星野式」で攻めた。「やはりそういうところは大事だと思う。交渉では武器になると思うし。まあ武器と言ったらおかしいけど。インパクトを与えられるというかね」。第1回交渉から同席したのも、熱意の表れだった。

 この日は熱意を伝えることに終始し、起用法や「7」を用意した背番号まで話が及ばなかったもよう。「それ(起用法の青写真)はまだまだ。まあ、どこでもこなせる選手だと思うし。打順とかね。打順に関係なく、彼のやりやすいところを選んであげたいと思う」と本人の意思を最大限に尊重する考えを示した。

 「(今後の交渉でも)もちろん彼が迷っているようであれば、何度でも会いたいと思います」

 直接出馬は1回で終わりではない。今後も交渉があるなら何度でも足を運ぶ。まさに「三顧の礼」を尽くす構えだ。「(交渉の感触は)手応えまでは行かないけど。まあ次にもし機会があればもっと強引に。星野式で行くよ。初めから星野式で行っているんだけど(笑)」。2005年以来のリーグ優勝に向け、金本阪神には糸井が絶対に必要だ。(惟任 貴信)

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