虎条件UPで糸井射止める!オリと同等4年18億円提示

[ 2016年11月12日 05:44 ]

報道陣の質問に答える高野球団本部長

 フリーエージェント(FA)宣言した選手との交渉が11日に解禁され、阪神は大阪市内のホテルで、オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35)と初交渉。金本知憲監督(48)は「初めての恋人」という口説き文句を用意し猛烈アタックした。次回以降の交渉があった場合も出席する意向で最大限の誠意を見せる。球団もオリックスと同等と見られる4年総額18億円規模の条件提示を行ったもようだ。

 阪神は、糸井との初交渉に臨むにあたり、予想されていた内容から上方修正した大型契約を提示したことが11日、判明した。これまで高額インセンティブを含む3年契約以上の条件と見られていたが、球団幹部の1人は「(4年総額18億円と言われる)オリックスと同等」と明かし、4年総額18億円に上積みした模様だ。

 単純計算では15年から5年20億円の大型契約を結んだ鳥谷を上回る年俸となり、一騎打ちと見られる関西のライバル球団に対し、契約内容においても真っ向勝負を挑んだ形となった。

 金本監督とともに交渉に同席した高野栄一球団本部長は「(条件は)誠意を持って提示させていただいた。オリックスもあることなので、交渉の過程は言えません」と説明。1回目の交渉を終えての手応えについては「糸井君が選ぶ立場なので楽観視していない。最後まで誠意を伝えて入団していただけるように」と話すにとどめた。「1番・センター」構想、背番号7の“オプション”とともに契約内容にも獲得への本気度を示した。

 席上で、リーグ優勝を狙う上での必要戦力、さらには若手の模範としての期待も伝えたという同本部長は「(球団として)戦力もそうだが、ファンに訴える力、タイガースとして勝つことの大事さもある。中軸を打つ選手だと強調して、交渉した。若いチームなので、若手の手本となる選手になってほしい。これも大きな要因の一つ」と大きくうなずいた。

 速攻アタックに、指揮官の出馬、そして大型契約…。猛虎の「糸井獲り」への熱意がほとばしった一日だった。

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2016年11月12日のニュース