オリ150キロ助っ人左腕獲り メジャー通算407試合登板

[ 2016年11月12日 05:35 ]

パイレーツのフィル・コーク

 オリックスが、来季の新外国人投手の最有力候補としてフィル・コーク投手(34=パイレーツからFA)をリストアップしていることが11日、分かった。球団関係者が「調査を続けている複数選手の中で有力候補の一人です」と明かした。

 高知秋季キャンプで、外国人候補2投手をテストする一方で、助っ人調査を続ける新フロント陣が、いの一番に名前を挙げるのが左腕・コークだ。02年にヤンキースと契約し08年にメジャーデビュー。松井秀喜氏の元同僚で09年には松井氏とともに世界一を経験した。メジャー通算407試合に登板し22勝27敗8セーブ、防御率4.19と実績も十分だ。

 150キロを超える直球とスライダーが武器。メジャーでは主に救援登板しているが、先発登板も可能。タイガース在籍時の11年には14試合に先発。今季はヤンキースとパイレーツで計6試合に登板したのみだが、3Aでは登板20試合中、11試合で先発し5勝3敗、防御率2.96と一定の数字を残している。オリックスは、左投手が手薄で重要な補強ポイントの一つだけに先発、中継ぎともに可能なコークは、打って付けの存在と言える。

 4年ぶりに最下位に沈んだ今季は、守護神役を期待されたコーディエ、先発候補だったミッシュら外国人選手の低調ぶりが目立った。11月に球団OBの長谷川滋利氏をシニアアドバイザーに迎えるなど、新たな体制で巻き返しを図っており、来季へ向け、着実に補強戦略を進めていく。

 ◆フィル・コーク 1982年7月19日生まれ、米カリフォルニア州出身の34歳。02年ドラフト26巡目(全体786番目)でヤンキースと契約。08年9月にメジャーデビュー。タイガースなどを経て今季はヤンキースとパイレーツで計6試合に登板。メジャー通算407試合22勝27敗8セーブ、防御率4.19。1メートル85、95キロ。左投げ左打ち。

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