大谷、足も凄い“二盗流”だ!打って走って侍救った

[ 2016年11月12日 05:30 ]

侍ジャパン強化試合 ( 2016年11月11日    東京D )

<メキシコ・日本>5回表無死一塁、打者・内川のとき二塁盗塁を決める大谷=野手・ペーニャ

 来年3月に第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を控える侍ジャパンは11日、東京ドームで行われた強化試合第2戦でメキシコに11―4で勝利した。「3番・DH」で出場した大谷翔平投手(22=日本ハム)は初回の左翼線二塁打で「侍初安打」をマーク。同点の5回は一塁内野安打で出塁し、二盗に成功。その後の内野ゴロで勝ち越しのホームも踏んだ。10日の初戦は代打で3球三振に倒れた二刀流侍だが、この日は打って走って、小久保政権最多タイ11得点の原動力となった。

 試合後の大谷はメキシコ代表からまさかのサイン攻めに遭っていた。カスティーロとバットを交換し、メジャー通算308本塁打のゴンザレス(ドジャース)には、前日にドジャースグッズをもらったお礼として、帽子をプレゼント。「今日のような野球をすれば勝てる」と笑みもこぼれた。

 世界が大谷のスピードに驚いた。最速165キロを誇る投球ではない。打者としてダイヤモンドを疾走するスピードに驚いた。試合後の会見で、大谷は「あれは“ギャンブルスタート”ではなく、“ゴロゴー”だった」と言いかけたところで、小久保監督から「全部(詳細を)言わんでええよ」と突っ込みが入った。

 会見場が笑いに包まれ、大谷は「良いスタートを切ろうと思った」と言い直して笑みを浮かべた。「あれ」とは、同点の5回のことだ。先頭で一、二塁間へ強烈なゴロを放つと全力疾走。一塁手が捕球し、投手がベースカバーに入るよりも早く一塁を駆け抜けた。

 内野安打で出塁すると、すかさず二盗に成功。「(走者に判断が任される)“グリーンライト”だった。行けそうだったのでいった」。内川(ソフトバンク)の一ゴロで三塁に進み、筒香(DeNA)の一ゴロでスタート。打った瞬間に走りだす「ギャンブルスタート」でなく「ゴロゴー」だったが、前進守備の中でも快足で勝ち越し点を奪った。

 「3番・DH」で打者として代表初スタメン。初回は左腕・ロドリゲスから侍初安打となる左翼線二塁打を放ち、続く中田(日本ハム)の右翼線二塁打で先制のホームを踏んだ。3回には四球を選び、坂本(巨人)の犠飛で本塁に生還した。初回から3打席連続出塁&得点も記録した。打線の起点となり、ネット裏のメジャー10球団のスカウトたちもうならせた。

 「投手メイン」で起用される来年3月のWBC本大会を見据え、今回は代打とDHで試されている。だが、投げるだけでなく、打っても走っても超一流のパフォーマンスを証明した。「球界の宝なんで僕の一存では決められない」。二刀流の起用法に、小久保監督はうれしい悲鳴を上げるしかなかった。(柳原 直之)

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